2025年11月18日火曜日

⬜︎ 四柱推命 通信講座・第15講「特別格局A(建禄格、陽刃格、月劫格)」「特別格局B( 従児格、従財格、従殺格、従勢格)」

 


第15講:格局


■ 従旺格

■ 従強格

■ 従勢格


要点 
「四柱推命は強きに従う」が原則ということ。つまり長い物には巻かれろ!ということです。

たとえばこの原則「衰神が旺神を冲して激怒をかう。」
弱すぎる五行が強すぎる五行に対抗することです。

実例→「日本における二・二六事件」 
 青年将校(衰神)がクーデターを起こし昭和天皇(旺神)の逆鱗にふれ制圧されました。”志が正しい正しくない”の問題ではありません。必ずしも正義が勝つとは言えない。ただの美談です。

※旺とは強いという意味 たとえば出版社の旺文社の旺です。文学などたくさん出版してますよという社名です。


1. 従格とは何か?

  1.  日干が強すぎる場合→他の弱いものを従わせる。 従旺格
  2.  日干が弱すぎる場合→他の強いものに従う。   従児格、従財格、従殺格、従勢格を総称して棄命従格
  3.  冲剋合局方による去化をしてから判断する。


2. 従格の成立条件

  1.  冲去、剋去、合去が多い場合には従格にはならない。
  2.  棄命従格の場合 陰日干は従しやすい。陽日干は従しがたい。
  3.  印が月令を得るものは特別格局にはならない。必ず普通格局になる。
  4.  四孟の余気の土は条件として扱いが特別で口伝とします。




3. 特別格局(普通格局タイプ

■ 建禄格、陽刃格、月劫格 ■
□ 建禄格
  日干が月令を得て、なおかつ司令を得ていること。ただし従旺格、一行得気格の条件を満たさない。
<事例>
丁酉
壬子( 癸 )
癸未
癸丑
合去、冲去

□ 陽刃格
  日干が甲、丙、庚、壬
  劫財が司令
  日干戊、従旺格、一行得気格にならない。
  戊に生旺墓絶がないため格局がない。

□ 月劫格
  日干が乙、丁、戊、己、辛、癸
  劫財が司令
  従旺格、一行得気格にならない。





4. 従旺格

  1. 日干が月令を得ていること。
  2. 比肩劫財が重々とあること。
  3. 必ず印があり日干の隣りにあること。ただし比肩劫財より少ないこと。
  4. 正官偏官の干支が一点もないこと。
  5. 印綬偏印の位置により建禄格、月劫格、陽刃格となる。
  6. 日干丙は例外になる。※調候が官殺になることによる。
  7. 事例 ことしの赤ちゃんで丙日でも従旺格になる。

    45才から北方で官旺運

    欽天四化紫微斗数でも結婚には難がある。来因宮は財帛宮です。大限45~54才

    人気取りのため無理な丙午生まれの女命の擁護論はやめましょう。
    玄空飛星派風水で対策を論じるべきです。桃花宮に入らなければ救いはあります。


5. 従児格(従食傷格

日干から生じられる食神傷官を児童の「児」とも言うことからの名称です。
  1. 食神傷官が月令を得ていること。
  2. 食神傷官が重々とある。その五行で方または局をなす。
  3. 印綬・偏印がない。
  4. 有力な根がない。
丙午年には従食傷格はありません。1966年の還暦、2026年新生児以外は丙午生まれはいません。


6. 従財格

  1. 正財偏財が月令を得ていること。
  2. 正財偏財が重々、方または局
  3. 印綬・偏印も比肩劫財が一点もないこと。蔵干にもない。
  4. 食神傷官は条件に入らないが美とはなり得る。この通変星は収入源の働きがあるからだ。

丑に根があります。”仮の”従財格になりうるでしょうか?月干に傷官があるのは妨げになりません。紫微斗数で財運はどうでしょうか?

交友宮に化忌があります。この点を注意する。株式投資はしないなど「どこで財を失うか」をわかれば破格は凶格でなく”格の成立に条件が不十分である”というだけとみれなくはない。※日干の根は丑にあるので子の方位にて八字化解を行う案を玄空飛星派風水での山星水星を考慮する。紫微斗数では庚化忌が財帛宮に飛ぶのを防ぎます。実施方法は有料で鑑定依頼になります。本講座では公開しません。


7. 従官殺格

  1. 正官偏官が月令を得ていること。
  2. 重々と正官偏官がある。方または局を構成する。
  3. 印綬・偏印が全くない。
  4. 有力な比肩劫財がない。

    丙午生まれだが従官殺格を形成すると古来より云々言われてきたことは当たらない。
    癸食神は甲財を生み官殺を生じて貴格となる。

紫微斗数を参照に改善策を建てる。→受講生にのみ公開





8. 従勢格

  1. 食神傷官・正財偏財・正官偏官のどかかが月令を得る。
  2. 食神傷官・正財偏財・正官偏官の各力量がほぼ等しい。
  3. 食神傷官が正官偏官のを剋傷することなきこと。
  4. 印綬・偏印がない。
  5. 従するといえども食神傷官を生じるなら比肩劫財があっても美とする。
  6. 食神傷官が最も有力、正財偏財が最も有力、正官偏官が最も有力、
次の事例は木の食神傷官が土の正官偏官を剋する構造です。やはり丙午生まれの女命で結婚運がいい構造は発見し難いです。


↓紫微斗数で四化派の命盤のなおしたら結婚運は?

解説は電話かビデオで有料講座になります。




次の講義は
第16講:特殊格局(一行得気格)


※従強格は不要な格局なので省略します。両神成象格も不要です。いずれ身近には存在しないでしょう。









四柱推命 通信講座・第14講「生まれ月(季節)と命造の秘密」


四柱推命・第14講

生まれ月(季節)と命造の秘密
— 月令が人生を決める —

四柱推命で最も重要な柱はどれでしょうか?
もちろん年柱・月柱・日柱・時柱それぞれに役割があります。しかし、命造の中心軸となるのは「月柱」、さらにその中でも 十二支=生まれ月(季節)が司る“月令(げつれい)” です。


1. 月令とは何か?

月令とは──

生まれた月が持つ季節の気(き)の力
その気が、日主(あなた自身)を助けたり、攻めたり、過不足をつくり出す

四柱推命は「天文学」です。統計学とみる人は調べもせず思いつきで語っています。
だから「運勢の季節」が命式のエネルギーの基盤を決めます。

たとえば同じ「甲木の人」でも、季節が違えばまったく性格も適性も異なります。


2. 五行は季節と深く結びついている

季節 司る五行 その意味
春(寅・卯)  木  伸びる・始まる・発展
夏(巳・午)  火  情熱・行動・上昇
秋(申・酉)  金  収穫・決断・整理
冬(亥・子)  水  知恵・冷静・準備
※ 土旺用事 各季節ごとに辰・未・戌・丑とあります。甲または乙日生まれは年四回にわたり財の期間にあります。

この「季節五行」が、日主の強弱や性質を根本から左右します。


3. 日主の強弱は“季節”でまず判断せよ

同じ日主でも、季節(生まれ月)により気が変わります。

甲木おおきな樹木

  • 春生まれ(寅・卯)
     → すでに成長エネルギーが満ちている。自信あり、伸びるタイプ

  • 夏生まれ(巳・午)
     → 火の過剰で乾きやすく「燥」。水(知恵・冷静)が必要

  • 秋生まれ(申・酉)
     → 金の斧で刻まれ「弱」。助ける木や水が必要

  • 冬生まれ(亥・子)
     → 水の気を吸い上げて生命力ある「強」。火で温めてバランス良化

  • 土旺生まれ
    →口伝

同じ甲木でも季節により、まるで違う人生観が生まれます。


4. 月令は「用神選定」の基準にもなる

用神(命式のバランスを整える五行)は
まず月令の気を見て決めるのが原則です。

▼月令が強すぎる例

  • 春 → 木が強すぎる

  • 夏 → 火が強すぎる

  • 秋 → 金が強すぎる

  • 冬 → 水が強すぎる

  • 土旺用事→土が強すぎる。

この場合は、
その季節五行と“漏洩または相剋する五行”が用神候補 になります。

例)夏(火旺)の人 → 土に漏らす。水は調候になるが水剋火の戦いになり辛いところ。

※例えて 「夏はクーラーの電気代を節約できる珪藻土の壁にする」など

命造に戊己、辰丑があると八字化解は体感で効果を感じられる。八字化解は玄空飛星派風水の鑑定を受けた方のみ別途有料にて講義します。


5. 逆に月令が弱い場合

特に「季節の終わりの月」(辰・未・戌・丑)は
季節の気が混じっており安定しない

そのため、
「命式全体の五行バランス」を重視して用神を決めます。

例)未月(夏の終わり)は火+土+少し木が混ざる → 日主の強弱を慎重に判断


6. 月令と“調候用神”

調候とは、

命式に“季節の気候”を調整して快適にする作業

季節偏りを整える、四柱推命の重要技術です。

▼季節別の調候用神

  • 春は「火」 → 温めて芽吹きを助ける

  • 夏は「水」 → 熱を冷まし潤いを与える

  • 秋は「火」 → 肌寒さを温める

  • 冬は「火」 → 寒さを和らげる(最重要)

結局、火と水が調候の主役になります。


7. 生まれ月(季節)が人生全体に与える影響

◎性格

  • 春 → 活発、伸びたい気質

  • 夏 → 情熱・行動型

  • 秋 → 理性・判断力

  • 冬 → 知性・慎重さ

◎適職

  • 春 → 教育、企画、クリエイティブ

  • 夏 → 営業、芸能、スポーツ

  • 秋 → 分析、専門職、法務

  • 冬 → 研究、IT、カウンセリング

  • 紫微斗数を兼用し化禄がつく主星とその宮を詳らかに観察する。さらには断易を活用する。

◎人間関係

季節違いの人同士は“気質がズレる”。
特に 春 vs 秋、夏 vs 冬 は真逆の性質。

しかし、逆に補い合える関係にもなる。


8. 簡易実例:生まれ月だけでこんなに違う

同じ日主「丙火」でも…

●丙火・午月(夏)

火が最旺
→ 情熱・行動が過剰
→ 調候としての「水」
→ バランスをとれば大成

●丙火・寅月(春)

火の力がまだ弱いが木火通明となりえる。
→ 木(成長)を味方にしながら火が強まる
→ 明るく柔軟でクリエイティブ

●丙火・酉月(秋)

金旺で火が弱い
→ 自信不足になりやすい
→ 木と火で補うと一気に開花

●丙火・子月(冬)

冬の太陽なので暖かい日でも小春日和程度である。
→ 温める火が必須
→ 人生にブレが出るが、火を得ると天才肌に転換


まとめ:生まれ月は命式の“季節のOS”である

  • 月令は命式の中心

  • 日主の強弱は季節でまず判断

  • 用神の決定に大きく関わる

  • 調候では火と水が最重要

  • 季節が違えば同じ日主でも性格・運命が変わる

四柱推命は 季節と生命エネルギーの学問 です。
その核心が「生まれ月=月令(もしくは司令)」にあります。


八字化解は宇宙の秘法













四柱推命通信講座□第13講「格局の基本と判断法」




 第13講:格局とは?

— 命式の“主役”を決める高度技法です。

四柱推命には「格局」という、
命式の中心テーマ(主役)を決める技法 があります。


格局を知ると、その人の

  • 生き方の方向性

  • 才能

  • 適職

  • 強みと弱み
    が一気にわかります。

ただし四柱推命では
格局は「参考情報」
であり、最終判断は

  • 用神・喜神・忌神

  • 調候

  • 大運
    が優先されます。

とはいえ、格局を知ると鑑定の精度が大幅に上がります。


① 格局とは何か?

命式の中で
「どの五行が主役になって命式全体を導いているか」
を示す概念。

たとえば…

● 官星が強く整っている

正官格
→ 真面目・誠実・信用・規律を守るタイプ。

● 食神が整っている

食神格
→ やさしい・平和・創造力・芸術・人気。

● 財星が命式を動かす

財旺格
→ 商才・金運・行動力・異性運。

このように格局は
「その人らしさ」
を明確にしてくれます。


② 格局の種類(10格+特殊格)

四柱推命には大きく分けて以下の格局があります。


【1】建禄格

比肩が司令している。旺令とは違います。寅月でも戊丙のは格をなさない。火局をなし元の蔵干が変わっても元の蔵干で判断する。

  • 従旺格、一行得気格とならない。

  • 個性、自立

  • 競争心

  • 起業家タイプ

  • プライドが高い

  • 事例

    2026年丙午
    3月庚寅(甲司令)
    1日甲戌
    時 ○○

  • 間違いやすい命造
    壬日干の亥月 甲司令なので食神格で次の格局です。






【2】食傷格(表現の格)

食神格・傷官格

  • 表現・創造

  • 芸術

  • 技術

  • 発信

  • 妊娠や子宝とも縁が深い(女命)


    甲司令なのでアプリでは甲が赤字 食神格です。YouTuberひ○○○でもある。申が有るので手振りながら話しています。受講生のみ詳細解説事例です。


  • APPでjimbookをインストールで入手できます。有料

【3】財格(経済の格)

正財格・偏財格

  • お金

  • 営業・商売

  • 行動力

  • 社交的

  • 異性運が強い


【4】官殺格(社会の格)

正官格・偏官格

  • 真面目

  • 評価・信用

  • 地位・名誉

  • 動きのある人生

  • 女性にとっては夫運の鍵


【5】印綬格(学問の格)

正印格・偏印格

  • 思索

  • 学問

  • 心・スピリチュアル

  • 探求

  • 癒し系


【6】特殊格

以下は整うと「従格」と呼ばれます。

  • 従旺格

  • 従児格

  • 従財格

  • 従官格

  • 従勢格

  • 化格(干合による変化)

これらは命式のバランスが極端なときに成立。


③ 格局の成立条件(プロ鑑定の基準)

格局は簡単には成立しません。
以下を満たす必要があります。


条件①:主星(格の中心)が強いこと


食神格 ➜ 食神の根がある
正官格 ➜ 官星が透干し、財星に助けられる


条件②:格局の要を破壊する。


傷官格なのに印星が強すぎる → 格局の条件にあわない。
正官格なのに傷官が旺じる →  格局の条件にあわない。


条件③:調候(季節)の助けで成立していること

季節は非常に重要。


冬生まれで水が強い場合 → 火が格局を助ける
夏生まれで火が強い場合 → 水が格局を助ける


④ 格局別の特徴(性格・才能・適職)

ここが“実戦で最も使える部分”です。


【1】建禄格(比肩)

性格

  • 自分の世界が強い

  • 独立心旺盛

  • 人から命令されるのが苦手

適職

  • 起業

  • 個人事業

  • 芸術

  • 技術系

  • 自営


【2】食神格・傷官格(食傷)

性格

  • 芸術家気質

  • 表現力

  • クリエイティブ

  • 好奇心旺盛

適職

  • デザイン

  • 接客

  • クリエイター

  • 美容

  • 料理

  • 芸能


【3】財格(正財・偏財)

性格

  • フットワークが軽い

  • 責任感

  • 行動型

  • 商売上手

適職

  • 営業

  • 経営

  • 不動産

  • 販売

  • 接客

  • 金融


【4】官殺格(正官・偏官)

性格

  • 真面目で誠実

  • 責任感の塊

  • 社会的信用が得やすい

  • ルールを大切にする

適職

  • 公務員

  • 教育

  • 企業管理職

  • 法律

  • 医療

  • 看護


【5】印綬格(正印・偏印)

性格

  • 幼いころから賢い

  • 人に優しい

  • 芸術や学問に向く

  • 直観力が鋭い

適職

  • 医療

  • 心理

  • 教育

  • 研究

  • 芸術

  • 占い・スピリチュアル


⑤ 格局を見るうえでの注意点

✔「格局=その人の一生」ではない

格局は“主役”ですが、
人生の吉凶は用神・喜神・忌神と大運で決まる。

✔ 格局は破格すると逆に弱点になる

例:
官格なのに傷官が強すぎる → 反抗・挫折
食神格なのに印星が強い → 表現力が抑えられ評価されない

→八字化解、玄空飛星派風水による改善で引き寄せの法則を確立する。

✔ 格局と用神は別物

格局が何であれ
「五行の過不足」を見て用神を決定する。※ 扶抑


⑥ 第13講まとめ

✔ 格局は「命式の主役」を決める
✔ 比劫・食傷・財・官殺・印の5系統
✔ 成立には条件あり
✔ 活かすには用神とのバランスが必須
✔ 適職・才能の読みが一気に深くなる


 次の講義について

第14講

合・冲・刑・害・破の実戦読み




四柱推命通信講座 □ 第12講:「流年(年運)の読み方)」

 



📘 第12講:流年(年運)の読み方

— その年のテーマ・出来事・注意点を読む技法

第11講で学んだ「大運」は10年単位でしたが、
今回の 流年(年運) は「1年ごとの運勢」を読むものです。

四柱推命では、
命式(先天運) > 大運(10年) > 流年(1年)
の順で影響が強い。



流年は「大運の作用をどう引き出すか」を決定するスイッチのような存在です。

毎年の運勢は大運の吉凶の範囲できまる。

引き寄せの法則は、これを観測して行います。あるものは引き寄せられるが、ないものはない過大な期待を招く引き寄せセミナーにご注意ください。


① 流年とは?

毎年、立春(2月4日前後)から始まる
その年の五行(十干と十二支)のこと。

例:
2024年=甲辰年
2025年=乙巳年
2026年=丙午年
2027年=丁未年

流年は
天干(十干)
地支(十二支)
の両方が命式に影響する「運の気候」

と言えます。


② 流年の読み方(基本の4ステップ)

流年を読むには次の4つを押さえます。


【STEP1】流年の五行が「用神・喜神か忌神か」

もっとも重要な判断です。

● 流年が用神・喜神なら

  • 物事が順調に進む

  • 大運の良い面が一気に開く

  • 新しいチャンス到来

  • 健康も安定

● 流年が忌神なら

  • 調整の年

  • 健康・人間関係の注意

  • 想定外の変化

  • 時には「止まる」勇気が必要


【STEP2】天干の作用を見る(外的・社会的運)

天干は表面に出る運勢。

  • 評価

  • 仕事

  • 名誉

  • 行動

  • 外からの影響

例:
流年が「丙」→ 活動的・表舞台・評価の年
流年が「壬」→ 流動・移動・変化・大きな波


【STEP3】地支の作用を見る(内面・出来事・体調)

地支は根っこ。
人生の実際の出来事に関わります。

  • 家庭

  • 体調

  • 移動

  • 変化

  • 人間関係

  • 財産

例:
流年の地支「午」→ 火が強まり、評価と変化
流年の地支「卯」→ 木が動き、仕事や人間関係の変化
流年の地支「辰」→ 増幅・トラブル(辰巳天羅地網)も注意


【STEP4】命式の干支とどう絡むか?(合・冲・刑・害・破)

プロ鑑定の核心技法。

✔ 干合

→ 新しい縁・契約・転職・結婚
(ただし合去すると変化で揺れる)

✔ 冲

→ 大きな変化(転職・引っ越し・離別)
→ 子午冲、卯酉冲など強力

✔ 刑

→ ストレス・感情不安

✔ 害

→ 隠れたトラブル・心労

✔ 破

→ 計画の破綻・方向転換

これが流年の読みの要。

ニコラ・テスラの科学理論における振動を命理に置き換えました。


③ 流年 × 大運 の読み方(最重要ポイント)

流年を見るときは、必ず
「大運 × 流年の組み合わせ」
で読むのがプロの方法。

【例】

大運:良い(用神)
流年:良い(用神)
→ 大開運年。仕事も家庭も順調。積極的に動く。良い周波数

大運:良い周波数
流年:悪い、ノイズ
→ 大運の良さが発揮されない。慎重に。

大運:悪い、ノイズ
流年:良い周波数
→ 一時的に浮上できる。できる範囲で挑戦。

大運:悪い ノイズ
流年:悪い ノイズ
→ 身を守る年。大変化は避ける。必ず引き寄せの法則を実践すること。




④ 流年の五行が象徴するテーマ

流年星 主な意味
比肩 独立・競争・自立
劫財 争い・破財・別離・移動
食神 伸び伸び・創作・妊娠
傷官 評価・表現・トラブル
偏財 縁・商売・チャンス
正財 結婚・収入・管理
偏官 変化・挑戦・プレッシャー
正官 安定・出世・信頼
偏印 放浪・アイデア・感情
印綬 学び・癒し・資格
※人によって吉凶は「身強身弱」で変化します。

⑤ 流年の象徴的イベント(五行別)

木の年(甲・乙 / 寅・卯)

  • 新しいスタート

  • 人間関係の変化

  • 転職・異動

  • 引っ越しの縁

火の年(丙・丁 / 巳・午)

  • 評価・人気・忙しさ

  • 大きな決断

  • 恋愛の高まり

土の年(戊・己 / 辰・戌・丑・未)

  • 状況の固着・調整の年

  • 財産や不動産の問題

金の年(庚・辛 / 申・酉)

  • 決断・改革・勝負の年

  • 新しい仕事

  • 病気・ケガに注意

水の年(壬・癸 / 子・亥)

  • 流動・変化・移動

  • 思考が深まる

  • 健康面は冷え・水毒系に注意


⑥ 流年の注意点(プロ鑑定の視点)

  1. 変化運(冲)が強い年に無理すると破綻する。振動の調整をする。

  2. 流年の吉凶を過信しない

  3. 大運の作用が基盤にある

  4. 流年の天干は「その年の表向き」

  5. 地支は「運の土台」として効く


⑦ 第12講まとめ

✔ 流年はその年のテーマを決める
✔ 用神か忌神でその年の吉凶が決まる
✔ 天干=表の運/地支=現象面
✔ 合・冲・刑・破・害は必ずチェック
✔ 大運との組み合わせで読むことが最重要

流年を読むことで
「今年何をすべきか」「何を控えるべきか」
がクリアに見えてきます。


📘 第13講のテーマ

 格局(正官格・偏官格・食神格など)の実戦

オススメ参考図書「サードアイ」





四柱推命通信講座 □第11講:大運の読み方 — 人生の流れを読む核心技法

 



📘 第11講:大運の読み方 — 人生の流れを読む核心技法

四柱推命が「人生の設計図」と呼ばれるのは、
大運(10年ごとの運勢の流れ) を読むことができるからです。

実際の鑑定では、
命式80%、大運20%
といわれるほど、大運は人生の方向性を左右する重要パートです。


① 大運とは何か?

大運とは、10年単位で巡る運勢の流れ。
出生時の「性別」「日柱の陰陽」で、大運の開始年齢が決まり、
その後は10年ごとに五行が移り変わります。


② 大運の開始年齢の出し方(重要)

東アジアの流派の多くが
節入り(立春・立夏など) を基準にします。

計算方法(簡易版):

男性・日干が陽(甲丙戊庚壬) → 順行

生まれた季節から「次の節入り」までの日数を使う

女性・日干が陰(乙丁己辛癸) → 順行

男性・日干が陰 → 逆行

女性・日干が陽 → 逆行

※細かい計算方法は後の講義にて
(プロ鑑定では節気表で割り出します)


③ 大運を見るポイント(プロ鑑定の基準)

大運を見るときに重要なのはこの4つ:


【1)大運干支の五行が命式とどう絡むか?】

例:命式が火・土ばかりで暑い
→ 大運で水が回ると一気にバランスが取れる
→ 仕事・健康が安定する

例:身弱で印が必要
→ 印の大運が来ると才能開花


【2)大運の十干が命式のどこの天干に合・冲するか?

例:大運の「壬」が来る
→ natal命造の「丙」と剋する
→ 水剋火
→ 形がない五行同士の剋のため予測や解決が難しいので玄空飛星派風水を活用しなければいけない。

干合・冲は大運読みでも極めて重要。


【3)大運の十二支が命式の地支とどう絡むか?】

  • 三合

  • 方合

これが大運の読みの醍醐味。

例:命式
申子辰(北方三合)
→ 水局三合で強烈な水
→ 水が喜神は良い大運になる。土の五行による方向性が必要だ。灌漑水路のように。

例:大運の「午」が来る
→ 命造の「子」と冲
→ 帝旺どうしの冲は難解である。恋愛に難がある。


【4)大運が“用神か忌神”か?

ここが最も大事です。

● 用神の大運

  • 開運

  • 出世・昇格

  • 結婚

  • 財運増

  • 才能開花

● 忌神の大運

  • 体調不安

  • 疲労・ストレス

  • 人間関係の圧迫

  • 仕事の変化

  • 家庭のトラブル


④ 大運の読みのコツ(プロの実践)

① 干支は必ず「天干→地支」の順で読む

天の気(天干)は外的、見える運勢。
地の気(地支)は内的、根本的。

例:大運「丙申」

  • 丙(火) → 仕事・評価・名誉

  • 申(金) → 環境の変化・体調・親族など


② 大運の影響は「前半5年」「後半5年」で変わる

前半は天干が強い
後半は地支の影響が出てくる
と読む流派が一般的。


③ 大運は命式の次に強い力を持つ

大運>流年>月令(元々の命式の季節)

特に
干合・冲が起きる大運 は要注意。


⑤ 大運 × 身強・身弱で人生の地図が分かる

大運の読みは、
全講義の中で最も重要な基礎です。

● 身強の人が比劫の大運に入る

→ 意地を張って失敗しやすい(破財・孤独)

● 身弱の人が財星や官殺の大運に入る

→ 大きなストレス(重責・疲労・潰れやすい)

● 身弱の人×印星の大運

→ 助けられて開運、才能伸びる

● 身強の人×財の大運

→ 自力が生かされ商売成功


⑥ 大運と人生イベントの関係(一般例)

大運の五行 起きやすい出来事
比肩・劫財 独立・転職・離別・自立
食神・傷官 表現・創作・出産・自由・副業
正財・偏財 結婚・収入増・商売繁栄
偏官(七殺) トラブル・変化・勝負・ハードワーク
正官 昇格・結婚・安定・信頼
印綬 学び・資格・救助・癒し・母性
偏印 アイデア・直感・放浪・精神世界

⑦ 第11講まとめ

✔ 大運は人生の「10年ごとのテーマ」を示す

✔ 大運は天干と地支を分けて読む

✔ 命式とぶつかる(合・冲・刑)と強い作用が出る

✔ 用神の大運 → 開運

✔ 忌神の大運 → 調整・注意が必要

✔ 身強身弱の判断が大運に大きく影響する

大運を読めると、
人生の波が手に取るように見えるようになります。


次回予告:第12講の内容

流年(年運)の読み方

続きを読むは、ニコラ・テスラ引き寄せの法則と五行理論図

四柱推命通信講座 □第10講:身強・身弱の最終判断法と命式バランスの読み方

 



📘 第10講:身強・身弱の最終判断法と命式バランスの読み方

四柱推命では「身強か身弱か」の判断が基礎でありながら、最も奥深い部分でもあります。
第10講では 調候・格・用神・季節の勢い・通変星の配置 をすべて統合して命式の強弱を読み切る方法をまとめます。


① 身強・身弱の決め手は“比劫の量”だけではない

初心者がよくやりがちな誤解:

「比肩・劫財が多い=身強、少ない=身弱」

これは半分だけ正しく、半分は間違いです。

実際の判断基準は次の7項目です。


【身強・身弱の総合判断7ポイント】

1)季節の旺相死囚(五行の力の強弱)

  • 春 → 木が強い

  • 夏 → 火が強い

  • 秋 → 金が強い

  • 冬 → 水が強い

  • 土旺用事(各季節ごとの土用)→ 土が強い

日干の五行が季節に助けられているか? これは非常に重要です。


2)通変星のバランス(正財・偏財・印・食傷・比肩など)

特に日干を助ける星
印星(偏印・印綬)
比劫(比肩・劫財)

日干を弱める星

→食神・傷官
→ 正財、偏財
→ 正官星・偏官

助ける星が多いか?攻撃してくる星が多いか?

※ 日干に隣にあるか?年干支は月干支の壁がある。


3)地支の蔵干の量(隠れた五行の量)

十二支の中には本質の五行が隠れています。
これが 命式の本当の五行バランス を左右します。


4)天干の通り・コンビネーション(干合・冲・刑)

  • 干合で五行が変化すると強弱が変化する

  • 刑・冲で五行の力が壊れる

※プロ鑑定では超重要ポイント。


5)格局が従格か普通格か

従格(従財・従官・従勢など)は、
身弱ではなく「従うことで成立する強い命」 なので別判定。

格局判定 → 用神が決まり → 身強身弱の感覚が変わる。


6)調候用神(寒すぎる・暑すぎるの調整)

第9講で解説した 調候(寒暖の調整) は、
現代鑑定では必須。

例:
・冬の生まれ → 火で温める必要あり
・夏の生まれ → 水で冷ます必要あり

調候は 用神よりも優先される と考える流派もあります。


7)大運・流年によって身強身弱が変わる

大運年運の「五行」が入ってくることで
命式の強弱は変化します。


② 身強・身弱の総合判定の進め方(プロ鑑定の手順)

ここからは実戦レベルの手順です。


【ステップ1】日干の季節の強弱をみる

例:甲木 → 春は最強、秋は弱い、冬はまあまあ、水に生じられるから。


【ステップ2】天干地支の五行量を合計する

① 天干の五行を点数化
② 地支の蔵干を点数化
③ 通変星の性質で補正
④ 格局がある場合は除外
(従格はルールが変わる)


【ステップ3】助ける星と攻撃する星の比率を見る

印星・比劫 → 味方
財星・官殺 → 敵

※日干を王様に例える。味方、敵とかもわかりやすくするための比喩です。五行の流れを作る上で重要で役にたっています。



【ステップ4】干合・冲・刑がある場合は補正

たとえば
甲+己=合化して土に変化する場合
→ 木の力が減り、土が増える


【ステップ5】調候を当てて温度を調整

命式が寒い → 火
暑い → 水
乾燥 → 金水
湿気 → 火 or 木


【ステップ6】大運での変化を加味して総合判断

大運が味方すれば命造の五行バランスと巡りが良くなり喜運となる。


③ 身強・身弱のまとめ(プロの判定基準)

● 身強のパターン

  • 比劫・印星が多い

  • 季節が日干を助けている

  • 財・官が少ない ※構造的に官⇒印⇒比劫は官があると身旺になる。

  • 地支に日干を生じる五行が多い

  • 大運も生じられている。

  • 干合で生じられる

  • 格局が「従勢格」


● 身弱のパターン

  • 財星・官殺が多い

  • 季節が日干を弱めている

  • 印・比劫が少ない

  • 地支が漏らす、剋されるが多い

  • 大運でさらに日主が漏らすまたは剋される

  • 干合でパワーを奪われる

  • 従財格・従官格の可能性


④ 実戦で最も大事なのは「身強・身弱によって用神が変わる」こと

● 身強なら

→ 食傷・財・官 のいずれかが用神になる

● 身弱なら

印・比劫のいずれか が用神になる


⑤ 第10講まとめ

四柱推命は
「身強・身弱」を判断できるかどうかがプロと初心者の境目 です。

そのためには…

✔ 季節

✔ 天干地支の五行量

✔ 蔵干

✔ 通変星

✔ 格局

✔ 調候

✔ 大運の影響

この7つを統合して読む必要があります。


次回:第11講の内容


「大運の読み方(人生の流れをどう判断するか)」


四柱推命通信講座 ⬜︎第9講 「通変星による人間関係の読み方」

 


以下は、四柱推命通信講座 第9講 のテキストです。
今回は、「通変星の人間関係的意味とバランスの見方」について学びます。
四柱推命の応用段階に入り、性格分析・対人関係・相性判断の基礎となる部分です。


🌸 四柱推命通信講座 第9講

「通変星による人間関係の読み方」


1. 通変星とは何か(復習)

通変星とは、日主(自分の干)から見た十干の関係性を表すもので、
性格や人間関係の傾向、社会とのかかわり方を示します。

前講ではそれぞれの意味を学びましたが、ここでは「人間関係上の表れ」を中心に見ていきます。

通変星 五行関係 性格傾向・人間関係
比肩(ひけん) 同じ五行 自立心・対抗意識・同僚関係
劫財(ごうざい) 同じ五行 友情・助け合い・競争・兄弟関係
食神(しょくじん) 自分が生む五行 優しさ・創造・マイペース・子供
傷官(しょうかん) 自分が生む五行 批判力・芸術的・繊細・反発
偏財(へんざい) 自分が剋する五行 社交・人気・異性関係・サービス精神
正財(せいざい) 同上(陰) 誠実・堅実・夫婦愛・責任感・部下
偏官(へんかん) 自分を剋する五行 行動・野心・リーダーシップ・副業
正官(せいかん) 自分を剋する五行 責任・秩序・社会的信用・勤め
偏印(へんいん) 自分を生む五行 感受性・直感・一芸・変化好き
印綬(いんじゅ) 自分を生む五行 学問・知恵・母性・教育的立場

2. 通変星でみる人間関係の相性

通変星は、「人と人の間にどんな関係性が生まれるか」を読む手がかりになります。
たとえば:

あなたの星、相手の星 /関係性の傾向
1,あなたが比劫、相手も比劫 / ライバル関係・友人関係(協力と競争)
2,あなたが食傷、相手が財 / あなたは創造し、相手は社会で広げる良い循環
3,あなたが官殺、相手が印 / 信頼・教育・尊敬の関係
1,あなたが官殺、相手が食傷 / 意見がぶつかりやすい・誤解も生じやすい

このように、通変星の関係で相性を分析できます。
相性鑑定では、日主同士の五行関係とともに、この星の関係を重ねて見ます。

2で言えば

貴方が木の食傷が主役

相手が火の財が主役

なら食傷生財としては木火通明でもあり発展する相性です。

他の類型は授業またはブログの追記で詳細します。


3. 星の偏りと性格のバランス

命式には多くの通変星が出ますが、
どの星が多いかによって、その人の行動傾向が分かります。

星の偏り 人間関係の傾向
比肩・劫財が多い /競争的・自立・協調苦手
食神・傷官が多い /感受性・表現力豊か・神経的
偏財・正財が多い /社交的・人気者・現実的
偏官・正官が多い /責任感・社会的立場を意識
偏印・印綬が多い /知識・学問・理論的思考・内向的

バランスが取れていれば人間関係が円満ですが、偏ると誤解や孤立も生じます。
たとえば「比肩・劫財が多く偏印・印綬が少ない」と、
協調性に欠け、自分の考えに固執しやすい傾向があります。


4. 実例:コミュニケーション型と自己完結型

タイプ 主な星 特徴
コミュニケーション型 偏財・正財・食神 /明るく人気者。営業・接客に強い。人脈で成功。
自己完結型 印綬・偏印・比肩 /一人で研究・技術・芸術に集中。職人気質。
リーダー型 正官・偏官・劫財 /組織統率・政治・教育・管理職に適す。
芸術表現型 傷官・食神・印 /表現力豊か。繊細で感受性が鋭い。

5. 学習のポイント

  • 通変星は日主との関係で定義されることを忘れずに。表は別に記載します。

  • 星は良い悪いではなく、使い方が大事。

  • 命式に偏りがあれば、足りない性質を補い扶抑を意識する。

  • 相性判断では、「相手の命式のどの星をあなたが刺激するか」を見る。


🌟 まとめ

  • 通変星は「性格」だけでなく「人間関係のつながり方」を示す。

  • 星の偏りは、人生のテーマや人間関係の癖を教えてくれる。

  • 相性判断は通変星の関係性(生・剋・同※比和)で理解できる。


📘 次回予告(第10講)

第10講では、
「大運・流年の読み方と人生の転機」
を学びます。
命式が「性格」を表すのに対し、大運・流年は「時の流れ」を示します。
人生の波と星の変化をどう読むかを解説します。



□四柱推命通信講座 □第8講 用神・喜神の見つけ方と実践法(理論+実例)

 



🌸四柱推命通信講座 第8講

用神・喜神の見つけ方と実践法(理論+実例)


【第8講の目的】

第8講では、これまで学んだ陰陽五行の知識をもとに、
命式の中から「どの五行を補えば運が整うのか」を判断する手順を学びます。
これが四柱推命の中核である 「用神」 の理論です。


① 用神とは何か?

命式のバランスを整える中心的な五行を「用神」と呼びます。
五行は、木・火・土・金・水 の五つの気から成り、
人によってどれが多く、どれが不足しているかが異なります。

命式の五行が偏ると、性格・体調・運勢に歪みが出ます。
その偏りを和らげ、全体を調和させるのが「用神」です。

💡 用神とは
「命式の五行バランスを整える働きを持つ気」
=命の“宝刀”のような存在


② 喜神と忌神

種類 意味 働き
用神 命式のバランスを取る最重要五行 中心軸
喜神 用神を助ける、または似た働きを持つ五行 補助的に吉
忌神 用神を妨げる、または過剰にする五行 凶作用となる

例:
「用神=金」なら、「土」は金を生じて助けるので喜神。
「火」は金を溶かすので忌神。


③ 用神判定の基本手順(5ステップ)

ステップ 内容 目的
1 日主の強弱を判断する /自分(水・木など)が強いか弱いか
2 季節(調候)を考える /暖かいか冷たいかで必要な五行が変化
3 五行の数量を数える /各元素の過不足を見る
4 生剋関係を分析する /どの五行が助け、どれが邪魔か
5 全体の均衡をとる /用神・喜神・忌神を確定する

④ 前講モデルの「ある女優」の命式で復習

(再掲)

  • 日主:壬水(弱)

  • 季節:卯月(木旺)

  • 五行:木5火4土1金2水3

→ 春は木が一番強い。これを旺という。出版の「旺文社」の旺
→ 金があれば日干壬水を生じ、命式バランスが整う。

ゆえに:用神=庚金 喜神=金・水 忌神=木・火・土

このように、「日主を助けるか、抑えるか」のバランスで判断します。※五行の扶抑




⑤ 用神をどう活かすか(応用実践)

用神は理論だけでなく、生活の中に取り入れてこそ運が開けます。
日常に五行を取り入れることで、自然に運勢を調整できます。

五行 象意 用神としての活用例
成長・学び・若さ/ 観葉植物・長い物・木製家具・緑色
情熱・名誉・表現 /赤系の服・照明・陽光のある部屋
安定・蓄積・忍耐 /陶器・土間・畑・黄色
整理・理性・清潔 /金属小物・白・シルバー・丸い物
思考・柔軟・流れ /水辺・黒色・旅行・曲線模様

⑥ 用神の時期に起きること

命式に用神の五行が巡る時期(大運・年運)は、

  • チャンスが増える

  • 体調が安定する

  • 人間関係が円滑

  • 良縁や出世が起きやすい

  • 努力が報われる








逆に忌神の時期は、

  • 気力低下・体調変化

  • 過労・迷い・誤解

  • チャンスが空回り
    しやすくなります。

  • 実力の足りないところが明確化する。※実力養成チャンスに活用して吉化



👉 四柱推命では「大運(10年ごと)」を観て、
人生の流れの山と谷を予測します。


⑦ ミニ演習

課題:あなたの命式から用神を見つけてみましょう。

① 日主の五行(自分の干)を確認。
② 季節(生まれ月の十二支)で強弱を考える。
③ 自分を助ける五行を探す。
④ それが「用神」、似た性質が「喜神」。
⑤ 反対に過剰にする五行が「忌神」。

扶抑作用を考える。


⑧ まとめ

項目 内容
用神 命式の中心バランスを取る最重要要素
喜神 用神を助ける五行
忌神 命式を乱す五行
調候 季節に応じて気温・湿度を整える補助要素
実践法 (化解)色・方位・食・行動・人間関係で取り入れる

🪶講師コメント

用神を理解すると、運勢の流れが「なぜそうなるのか」理屈でわかるようになります。
「占い=当てる」から「整える」へ。
これが真の四柱推命の世界です。

次の第9講では、
🔹「大運と年運の重ね合わせ」
🔹「チャンス期と注意期の見つけ方」
を、具体的に学んでいきましょう。


補足

a用神を八字に求め得ない構造がある。

→運歳に頼る命とする。不運期間は玄空飛星派風水

→仮神となるのは「やむなくの用神」

b 病薬の神は口伝

c 救応の神

 用神・喜神が損傷され日干が頼るべきものなし」を防いでくれる。時に原局の忌神になる干支が救い応じる神になりえる。呉越同舟みたいですね。

a~cは有料コースにおいて実践で伝授になります。




□四柱推命通信講座□ 第7講 「大運・年運の読み方」「運気の切り替わり」「実例分析:ある女優」




🔸四柱推命通信講座 第7講

「大運・年運の読み方」「運気の切り替わり」「実例分析:ある女優」


1.運気とは何か

命式(四柱)は生まれた瞬間の「設計図」です。
しかし、人生は常に動いており、
その流れを表すのが 大運(10年ごとの運)年運(1年ごとの運) です。

命式が「性格」だとすれば、
大運・年運は「時代の風向き」です。
同じ人でも、巡る運によって活躍期と充電期が生まれます。


2.大運とは

大運とは、およそ10年ごとに切り替わる運の節目です。
命式の月柱を基準に、陰陽と性別で順行・逆行を決めます。

  • 陽の干支で生まれた男性・陰の干支で生まれた女性 → 順行

  • 陰の干支で生まれた男性・陽の干支で生まれた女性 → 逆行

つまり、生まれた瞬間から「人生が進む方向性」も違うのです。

これは時間の概念ではありません、時間に逆行はありえません。量子物理学で説明がつきます。

大運でみる要点

  • 10年単位のテーマが変化する

  • 職業・人間関係・生活環境に大きな影響

  • 命式との五行関係で「チャンス期」か「試練期」かを判断


3.年運とは

年運は「その年の気」を示します。
大運が10年の流れなら、年運はその中の波の一つ

たとえば:

  • 大運が財星 → 経済・仕事運の10年
     その中で
     - 年運が官星 → 地位向上、責任の年
     - 年運が印星 → 勉強や新たな学びの年

というように、大運が大きな川、年運がその中の流れだと考えます。


4.運の切り替わり時期

大運が切り替わる前後の数年は、よくも悪くも変化が起こります。
特に3年前後は、

  • 住居の変化

  • 職業・契約の変更

  • 人間関係の入れ替わり
    が現れやすいです。

「運気が変わる」と感じるのは、まさにこの転換期です。




5.【実例分析】ある女優の命式


スクショ 

2029年から西方を巡る。2029年は日支を含む西方合です。


女命(俳優)

生年月日:1985年3月24日 00:15

  • 年柱:乙 丑(乙年・丑)

  • 月柱:己 卯(己月・卯)

  • 日柱(=日主):壬 戌(壬日・戌) 

  • 時柱:庚 子(庚時・子)

(※モデルは出生時刻不明のためダミーです。)


基本的な読み

1) 日主は壬(陽の水)

  • 壬は大河・海のイメージ。広く深く、柔軟で適応力がある一方、波が高く感情の起伏が出ることもあります。直感や共感力に富み、人の感情を受け取りやすいタイプです。

2) 月柱・年柱・時柱との関係(要点)

  • 月柱:己卯(卯=木の気)
    卯(木)が強く見えます。水(壬)は本来「木を生み」ます(=水→木の相生)。ただし“水が木を生む”という循環の関係では、木が旺だと水は消耗されやすいため、壬(本人)は卯の木によってやや消耗される局面があります。これは「表現欲・創作欲が外へ向かいやすい」ことを示します。

  • 年柱:乙丑(乙=木、丑は内蔵に癸水等を含む)
    乙木もあるため、木の要素が複数ある構成です。丑中の癸(暗干)などは水の補助要素となり、内面的な補強があると読めます。

  • 時柱:庚子の干支は生時不明のためダミー 
    晩年運を示す。日干の後にあるため自分が管理できるもの全般を示す。財のみならず子供のことも時干支で判断する。

3) 十神の傾向(概略)

  • 日主が壬(陽水)なので、木=壬が生むもの→ 甲食神/乙傷官の働きになります。
    →年干の乙 傷官(表現・感性・自己表現の星)が強く出ているため、演技や表現の仕事が適性となる流れです。

  • 年・月に木の気があることで表現力や感性が命式のテーマになりやすい一方、木の力量が強い分だけ壬水(本人のエネルギー)が消耗される場面があります。疲れやメンタルケアが課題になることもあります。

4) 格局・用神

  • 格局イメージ:傷官傾向(表現・芸術・舞台向き)+壬の大らかさ。

  • 用神(命式を整えるべき要素)の見立て:

    • 壬日主にとって、金(=生水する要素)や水(=自体)はサポートになりやすく、 火や土は注意(火は水に剋されやすいが、土は水を抑える)。

    • 仮に金の支え(時柱庚) があるとしたら、表現力を実績に結びつける力が働きます。

5) キャリアとの整合性

  • 命式は「表現(傷官)+壬の感受性+時柱の実務力(庚子)」の組合せで、女優という職業に極めて適していると読み取れます。感受性で役を受け止め、表現力で外へ出し、時には実務的に仕事をまとめる――という循環が見えます。

6) 大運・年運

  • 大運表を見ると、若年期に表現を促す運が通り、20代〜30代にかけて実績(財・名声)を築く運の巡りがあります。実際の経歴(若いうちからのブレイク→その後の主演定着)と整合しています。

  • 正確な年運の細かな読みは、出生時刻の正確さが必要です。庚子の金水は春に休囚(力量が弱い)している。年月日からするとどんな時間干支でも身弱であり身強に転じることがない場合においては身弱として次のように判断する。
    喜神 金 水
    忌神 木 火 土
    用神 庚金が好ましい。丑と戌の蔵干「辛」では身強化は不十分である。また庚子とかでないと壬は止水化して腐った水になる。モデルの女優のキャリアからは考えられない。時干支を庚子とすることを条件に庚が用神となる。庚年に飛躍していなければ他の時刻を推定する。


紫微斗数の命盤が事象と一致する。

株式投資被害も窺える


実例モデル実名は有料受講生にのみ公開し、事象と一致するかを詳細に講義します。


🌸四柱推命通信講座 第7講 後半

実例研究:ある女優の命式の分析(応用編)


【命式データ】

  • 生年月日:1985年3月24日 母子手帳00時15分を元に真太陽時を求める。
    (○○県生の時差修正、年月日による均時差)

  • 性別:女性

  • 四柱:
    年柱 乙丑
    月柱 己卯
    日柱 壬戌(※日主は壬)
    時柱 庚子 暫定


① 日主(本人の中心性質)

壬水日生まれ。
壬は「大河・海」を象徴し、広く柔軟で情に厚く、受け止め力のある性格。
人の感情を敏感に感じ取り、共感性・表現力が非常に豊かです。
芸能や芸術方面に強く出やすい星です。


② 命式全体の五行配分

五行 干支の内訳 傾向
乙・卯 旺5 やや強い(感性・表現)
丁(蔵干)少し 相4 少ない
己・戌中の戊 死1 中程度(現実力)
囚2 少ないが鋭く作用
壬・子・癸(蔵干) 休3 中程度(本人の本質)

→ 全体的には「木がやや強く」「金が弱い」構成。
水(壬)は木を生み続けて消耗しがち。これを調整するのが金の生助です。


③ 用神・喜神・忌神の設定

  • 用神(命式のバランスを保つ中心要素):庚金
    → 金は水(壬日主)を生み、本人を活動的にする。実行力・冷静さを与える星。
    → 時柱に庚金があることは、命式において非常に大きな助け。
    感性だけでなく、理性的な制御と現実対応ができるため、長期的な成功に向く。
    女優としてはファンの支えが命とみる。

  • 喜神(金・水)
    → 金があれば壬を生じ、水が巡れば壬自身が強まりバランスが良い。
    → 水運・金運の時期には、良い作品や役柄に恵まれやすい。
    → 水は感受性・金は表現力の洗練として作用。

  • 忌神(木・火・土)
    → 木が強すぎると壬水が生気を奪われ、疲れやストレスを招く。
    → 火は金を剋し、表現の焦り・イメージ変化の混乱として出やすい。
    → 土は水を剋し、ストレス・責任過多として作用。

  • 調候:火
    → この命式は春(卯月)生まれ。水は冷たくなくてもやや寒気が残る時期。
    → 火で水を温めることで、活動的・表現的な「生命力の温度」が整う。
    → したがって「火」は命式のバランスに必要な“温度の補正要素”であり、
    用神ではなく調候神として用います。
    → 芸能活動において「明るさ・陽気さ・華やかさ」を添える火の気が、
    彼女の魅力をより際立たせています。


④ 性格と適職

壬日主+傷官格(卯・乙)+庚金の支援
→ 「感性を知性で形にできるタイプ」。
芸能・表現・演技・語り・映像など、人の感情を扱う仕事に適性。
また、庚金が時柱にあるため、後年にかけてマネジメント力・制作側の才も現れる。
「自分を演出する力」が強く、自己ブランドを作るのが上手い星です。


⑤ 大運の流れと活躍期

年齢 大運干支 評価 内容
14〜24 辛巳 金運・水運が強まり、感性と努力が結びつく。芸能デビュー期。
24〜34 壬午 水運で自身が強く、午火で人気上昇。代表作多数。
34〜44 癸未 未土で水が抑えられ、プレッシャーや環境変化が出やすい。
44〜54 甲申 申金運で用神(金)巡り。再び表現が成熟し再評価の時期。

→ 実際の活躍期(20代後半〜30代)と一致します。
→ 40代後半に入ると庚金・申金が巡り、用神運に入り第2の黄金期となる命式です。


⑥ 調候火の活かし方(生活アドバイス)

  • 色彩:赤・ピンク・オレンジ系を小物に。気温の温もりを意識。

  • 食材:温性の食材(ショウガ・シナモン・ヒハツ入り紅茶など)で体温維持。

  • 行動:太陽光を浴びる、舞台・照明・カメラなど“光”のある場に吉。

  • 季節運:夏は活動期、冬は静養と再構築。

  • 住環境:北や東は避けず、南方(火の方位)に明るさを。

    量子物理学に観察を行うことが必要だ。効果がなく風水は嘘っぱちとか毒を吐くのはかえって周波数を乱すので運気が落ちます。言霊は周波数からみて重要ですね。


⑦ 総評

要素 内容
日主 壬水(感性・共感・柔軟)
格局 傷官格(表現・芸術)
用神 庚金(理性・実行)
喜神 金・水(感性と支え)
忌神 木・火・土(過剰表現・焦燥・疲労)
調候 火(生命力と明るさの補正)
特徴 感性と理性のバランスが美しい女優型命式。情緒・知性・表現が三位一体。

🪶講師コメント

この命式は典型的な「壬水が木を生じる表現者型」。
しかし時柱の庚金が理性として日主を支え、芸能界の波を穏やかに渡らせています。
「感性だけで動く」タイプではなく、役作りや取材対応でも論理的思考が働くため、
インタビューなどでの受け答えの上手さもこの星の現れです。

彼女の柔らかい印象の裏には、庚金の意志力が隠れています。
それがまさに「壬水を支える金=用神」の働きであり、長期的に活躍できる理由です。






⬜︎ 四柱推命通信講座・第6講 「格局と従格の概念」「用神・調候の考え方」「命式全体のバランス」

 



🔸四柱推命通信講座 第6講

「格局と従格の概念」「用神・調候の考え方」「命式全体のバランス」

(実例つき)


1.格局(かっきょく)とは

四柱推命では、生まれた人の命式(八字)を分析する際に、
「どの星が中心となって人生を動かしているか」を示すのが格局です。

格局は「命の型」「その人の世界観の軸」です。
つまり――

何を中心に生きるか、何を得意とするかを示すもの。

主な格局には以下のようなものがあります。

格局名 主な性質 得意分野
正官格 /責任感・秩序・誠実 ・公務員、教師、管理職
偏官格 /勇気・突破力・行動力 ・経営者、軍人、警察官
正財格/ 誠実・現実的・堅実 ・経理、販売、管理職
偏財格/ 社交・柔軟・人気 ・営業、接客、芸能
食神格/ のびやか・温厚・芸術的 ・飲食、美容、教育
傷官格/ 才能・批判力・独自性 ・芸術、デザイン、評論
印綬格/ 学問・思索・精神性 ・研究者、教育者
偏印格/ 発想力・独創性 ・芸術、発明、占術

2.従格とは

命式全体のバランスが極端な場合、
「日主が強い・弱い」という判断を超えて、従格 と呼ばれるタイプになります。

従格の種類 条件 性格傾向
従財格 財が非常に多く日主が弱い  現実志向・経済に強い
従官殺格 官星が多く日主が弱い  規律的・真面目で社会重視
従児格 食神・傷官が多く日主が弱い  表現力豊か・芸能的
従印格 印星が多く日主が弱い  知的・内向的・研究肌
從旺格 日主が非常に強い  自我が強く、独立心旺盛

従格は「強きに従う」という意味で、
バランスが崩れているのではなく「極端に強い」状態です。
このような命式の人は、一芸に秀でる傾向が強いです。


3.用神と調候

格局を理解した上で、次に重要なのが用神調候です。

▪ 用神とは

五行のバランスを整える「助け役」になる五行があります。いくつかあり主役となるのが用神といいます。他の助ける五行を喜神といいます。本によっては「いい五行」とわかりやすい言葉で解説しています。プロになると喜神としか言いません。


命式の中で、

  • 過剰な五行を抑える

  • 弱い五行を補う
    という働きをする要素を選びます。

例:
木が強すぎ → 火が良い(木を燃やして調整)
金が弱い → 土を補う(母性の関係で金を生む)

▪ 調候とは

「季節とのバランス」を整えることです。
たとえば、

  • 冬生まれの水旺 → 丙火で温める必要あり。丁火では足りません。

  • 夏生まれの火旺 → 水・金で冷ます必要あり

  • 秋生まれの金旺 → 丁火で庚を錬金する必要あり。丙は溶金となります。

  • 春生まれの木旺 → 金で剪定(整える)、または火に漏らす。

調候は健康や体質にも深く関わります。
風水や生活習慣のアドバイスに応用できる部分です。


4.有名人命式分析:福山雅治さん

chatGPTの鑑定は間違いだらけ!下は訂正して、なおかつ間違いがあります。

本講座の課題は間違い探しです

生年月日:1969年2月6日 

 chatGTPに占わせることの危険性について検証します。
鑑定内容はぜんぜんあてにならない。

木旺5、火相4、土死1,金囚2、水3休ですから年月日だけからは身弱になります。
大運に支えられて才能が開花しています。

季節が春ですから金水は囚休しています。しかも酉金は年干支で日干を直接的に生じません。生まれた時間がわかる有名人というサイトから午前4時という表記があります。これからすると壬寅です。壬があって日干が強まっても木旺生です。寅時なのでやはり身弱になります。4:00とのおおまかなデータなので長崎市生まれなので丑時もありえます。事象のあう時刻を取ります。ただの記憶より正確なデータになります。

ここからはchatGTPなので暇つぶしにご覧ください。

四柱

  • 年柱:己酉(十二運:沐浴)

  • 月柱:丙寅(十二運:病)

  • 日柱(=日主):壬子(十二運:帝旺) 

  • 時柱 いちおう不明として

日主(壬=陽の水)について

  • 日主は 壬(陽の水)、日干が子にあるため 十二運は「帝旺」 — 日主(壬水)は非常に旺(強い)です。

  • 壬は大河・海のイメージで、スケールが大きく柔軟、受容力・包容力が強い。対外的な魅力やカリスマ性を生みます。


各柱の簡潔な解釈

年柱:己酉(沐浴)

  • 己(陰土)+酉(金)という配置。年柱はルーツ・家系・若年期を示します。

  • 「沐浴」は十二運で若干不安定さ・躍動性を示す段階です。年柱が外枠であるため、若年期に環境変化や試行錯誤があった可能性を示唆します。

  • また酉(申酉の金気)を通じて**金の影響(整理・知性・実務)**が命式に関わってきます。

月柱:丙寅(病)

  • 月柱は社会的環境・青年期・仕事基盤を表します。丙(陽火)+寅(木+含蔵干)で構成。

  • 「病」は十二運中では繊細さや消耗を示す段階とされます

  • 丙寅は**創造性・表現力(火・木)**を持つ一方、壬水(日主)にとっては 水が木を生む循環 が働くため、表現(食傷)や創作の力が着くが日主のエネルギーが消耗される側面があります。

日柱:壬子(帝旺)

  • 壬が子中にあり、帝旺=日主の最高潮。自己表現力・活動力・影響力が非常に強く出ます。

  • 帝旺の壬は「強い受容力+外向的カリスマ」を示し、芸術・表現・公の場で力を発揮しやすい配置です。


全体のバランスと統合的所見

  1. **身強(=日主が強い)**の構図

    • 日主が「壬子・帝旺」で非常に強く、身強の傾向が明確です。身強の場合は「日主を生む(印)や同類(比劫)」よりも、日主を制する(財・官)や日主の力を活かす(用神の選定)読みが重要になります。

  2. 表現性と実務性の両立

    • 月柱の丙寅により創作・表現(火・木)の資質が出る一方、年柱の己酉(酉=金)の影響で**実務的・整理力(金)**も命式に関与します。表現力がありつつ、実務面できちんと仕事をまとめる力量がある構成です。

  3. 用神の方向性(簡易見立て)⬅︎間違い探し✳︎課題

    • 日主が強い壬水であるため、命式全体を「過剰な水(=暴走)にしない」ことが大切です。一般的には制すること(=財=土)や輸送的に働く官(=火)を適切に使う読み方になりますが、詳細な用神判定は蔵干や時柱・大運を含めて行うべきです。ここでは「日主が強い」ことを踏まえた注意点のみ示します。

  4. キャリアとの整合性

    • 帝旺の壬は大きな表現力・受容力・影響力を与え、芸能活動や公の舞台での適性が強い。丙寅の創作性と酉の実務性が組合わさることで「表現を持続的に仕事にする力(作品作り→実務遂行)」が現れる命式です。福山さんの実際の活動(音楽・俳優・制作等)と整合します。



5.命式バランスを読むポイント

  1. 五行の配分を確認する
     偏りがあるときは、補う五行を探す。

  2. 格局を優先して理解する
     何が中心の命式なのかを見極める。あまり格局にこだわることなく成敗を重視すること。

  3. 用神・調候で整える
     環境・職業・住まいなどでバランスを取る。

  4. 大運・年運との関係を見る
     喜神が強まる時期がチャンス期。特に用神は独身者に結婚の気運を与える。

  5. 「従格」かどうかを確認
     極端な命式は特殊な開運法を使う。


6.まとめ

  • 格局は「人生の主題」

  • 従格は「一芸に秀でる特別型」

  • 用神・喜神と調候で「生きやすさ」を整える

  • 命式の全体バランスを理解してこそ、応用が可能





次回(第7講)は、
「大運・年運の具体的な読み方」「運気の切り替わりとチャンス期」「実例命式その2(女性編)」
を扱います。


生時検証教材

寅時



紫微斗数では?




寅時でウィキペディアなどでの情報と不一致があるときは前の丑時、あとの卯時の命盤をだして比較して検証します。主星だけで判断してはいけません。どの宮に入るか?四化は?大限の流れは整合性があるかどうか?

オンライン受講生のみ有料指導します。


間違い探し回答

私の指摘

3に間違いがあります。日干「壬」ですから火が財で、土が官殺です


チャットGP Tの回答


ご指摘ありがとうございました — その通りです。訂正してお詫びします。以下、該当箇所の正しい表記に差し替えます。

🔁 修正(第6講・福山雅治さんの「用神の方向性(簡易見立て)」部分)

誤:一般的には制すること(=財=土)や輸送的に働く官(=火)を適切に使う読み

正:日干が壬(水)の場合、


  • 財(=お金・行動を表す五行)=火(水は火を剋す)
  • 官殺(=規律・責任を表す五行)=土(土は水を剋す)



したがって、壬日主では火(財)を扱う運/時期が利益に繋がりやすく、土(官殺)は日主に対する抑制・重責を表すと読むのが正解です。用神判定は蔵干や時柱・大運も含めて詳細に出すべきですが、壬日主の基本的な方向性は上記が正しいです。



生時検証 寅時ですね。生時のわかる有名人というサイトでのデータは間違っています。

2015年結婚時年盤大限です。




□ 四柱推命通信講座・第5講 「十二運の理解」「通変星との組み合わせ」「月柱と日柱の関係」「大運・年運の導入」

 



🔸四柱推命通信講座 第5講

「十二運の理解」「通変星との組み合わせ」「月柱と日柱の関係」「大運・年運の導入」


1.十二運とは

十二運とは、命の強弱や勢いの流れを表すものです。
十干がそれぞれの十二支に出会うときの「生命の盛衰」を示しています。
人の一生を季節や草木の生長にたとえるとわかりやすいです。

十二運 意味 生命のイメージ
長生(ちょうせい) 生まれ始める 芽が出る
沐浴(もくよく) 不安定な成長期 水に洗われる、試練期
冠帯(かんたい) 若さ、活発 青年期の勢い
建禄(けんろく) 力が満ちる 成熟、安定
帝旺(ていおう) 最も強い 絶頂期、リーダーシップ
衰(すい) 力が弱まる 引退準備
病(びょう) 消耗、感情過多 病気、繊細さ
死(し) 終わりの段階 新しい転生への前触れ
墓(ぼ) 休息、蓄積 充電、まとめの時期
絶(ぜつ) 再生前の停止 断絶、リセット
胎(たい) 再生準備 胎内の段階
養(よう) 育成期 幼年期、守られる状態

この十二運は、天干と地支の組み合わせによって自動的に決まります。
たとえば「甲木」が「亥」に出会えば「長生」、「甲木」が「午」に出会えば「死」となります。


2.十二運で見る性格傾向

日干の十二運は、その人の行動スタイルや内面的エネルギーを表します。

  • 帝旺・建禄 → 自信家、主導的、現実的に強いタイプ

  • 衰・病・死・墓 → 感受性が豊か、内省的、精神性を重んじる

  • 長生・冠帯・養 → 明るく社交的、柔軟で人気者

  • 絶・胎・沐浴 → 新しいことへの好奇心、変化を恐れない

この十二運がどの柱(年・月・日・時)にあるかでも意味が変わります。
例:日柱が「帝旺」なら自立心が強く、家庭では主導的。
  月柱が「墓」なら、職場では控えめで堅実、など。


3.通変星 × 十二運 でみる性格

通変星(十星)は「性質」を、十二運は「勢い」を示します。
この二つを組み合わせると、より具体的な人物像になります。

例:

  • 「正官 × 帝旺」…責任感と行動力を兼ね備えたリーダータイプ

  • 「偏財 × 沐浴」…社交的で恋愛・営業にも強い人気者

  • 「印綬 × 墓」…内向的で知識を深める研究家肌

  • 「傷官 × 冠帯」…表現力と感受性があり、芸術的センス抜群

このように、星と勢いのバランスを取ると命式の人物像が生き生きして見えてきます。


4.月柱と日柱の関係

命式の中で特に重要なのが、月柱と日柱の関係です。

  • 月柱:社会的な顔・職場での立場

  • 日柱:自分と家庭の顔 (内心)

月柱は「外の自分」、日柱は「内の自分」と考えると分かりやすいでしょう。

たとえば:

  • 月柱が「正官」、日柱が「食神」 → 外では真面目、家では穏やかで楽観的。

  • 月柱が「偏財」、日柱が「印綬」 → 外では人脈重視、内では本好きで思索的。

このように、外の自分と内の自分のギャップを知ることで、人間関係のバランスがつかめます。


5.運の流れ ― 大運・年運の導入

命式は生まれた瞬間の「設計図」ですが、人生は動いています。
その「動き」を読むのが 大運と年運 です。

🔹大運とは

  • 約10年ごとの運の節目を表す。

  • 生まれた時点から一定年数後に始まり、10年単位で変化。

  • 月柱の干支をもとに順行・逆行を決めます(男女・陰陽による)。

大運は「時代の追い風・向かい風」を示し、
自分の命式に合う五行が巡るときは発展期、剋されるときは試練期です。

🔹年運とは

  • その年一年のテーマ。

  • 大運と組み合わせて「今年は何が起こりやすいか」を判断。

たとえば:

日干が木の人に「火の運」が来れば、才能が開花しやすい。
「金の運」が来れば、プレッシャーや課題が増える。


6.まとめ

  • 十二運は「生命の流れ」を表し、命式の勢いを読む鍵。

  • 通変星と組み合わせて性格・行動傾向を立体的に理解する。

  • 月柱(日常・社会)と日柱(個性・家庭)の関係でバランスをみる。

  • 大運・年運によって「いつチャンスが来るか」「試練期はいつか」を把握できる。


次回(第6講)は、
「格局と従格の概念」「調候・用神の考え方」「命式の全体バランスを整える実践」
に進みます。


旺相死囚休による五行の力量を数値化するのは別途に有料講座になります。プロになるには必修です。旺相死囚休による五行の力量を数値化することができれば十二運は忘れてかまいません。旺相死囚休が不可欠です。

1966年丙午生まれが2026年に迎える 身体・心理の転機 ― 四柱推命 × 玄空飛星 第九運の視点から ―

  1966年丙午生まれが2026年に迎える 身体・心理の転機 ― 四柱推命 × 玄空飛星 第九運の視点から ― 1.1966年「丙午」という生年が持つ根源的性質 1966年は 年干:丙(陽の火)/年支:午(火) ――いわゆる「火が極まる年」に生まれた世代です。 四柱推命において...