🔸四柱推命通信講座 第6講
「格局と従格の概念」「用神・調候の考え方」「命式全体のバランス」
(実例つき)
1.格局(かっきょく)とは
四柱推命では、生まれた人の命式(八字)を分析する際に、
「どの星が中心となって人生を動かしているか」を示すのが格局です。
格局は「命の型」「その人の世界観の軸」です。
つまり――
何を中心に生きるか、何を得意とするかを示すもの。
主な格局には以下のようなものがあります。
| 格局名 | 主な性質 | 得意分野 |
|---|---|---|
| 正官格 | /責任感・秩序・誠実 | ・公務員、教師、管理職 |
| 偏官格 | /勇気・突破力・行動力 | ・経営者、軍人、警察官 |
| 正財格/ | 誠実・現実的・堅実 | ・経理、販売、管理職 |
| 偏財格/ | 社交・柔軟・人気 | ・営業、接客、芸能 |
| 食神格/ | のびやか・温厚・芸術的 | ・飲食、美容、教育 |
| 傷官格/ | 才能・批判力・独自性 | ・芸術、デザイン、評論 |
| 印綬格/ | 学問・思索・精神性 | ・研究者、教育者 |
| 偏印格/ | 発想力・独創性 | ・芸術、発明、占術 |
2.従格とは
命式全体のバランスが極端な場合、
「日主が強い・弱い」という判断を超えて、従格 と呼ばれるタイプになります。
| 従格の種類 | 条件 | 性格傾向 |
|---|---|---|
| 従財格 | 財が非常に多く日主が弱い | 現実志向・経済に強い |
| 従官殺格 | 官星が多く日主が弱い | 規律的・真面目で社会重視 |
| 従児格 | 食神・傷官が多く日主が弱い | 表現力豊か・芸能的 |
| 従印格 | 印星が多く日主が弱い | 知的・内向的・研究肌 |
| 從旺格 | 日主が非常に強い | 自我が強く、独立心旺盛 |
従格は「強きに従う」という意味で、
バランスが崩れているのではなく「極端に強い」状態です。
このような命式の人は、一芸に秀でる傾向が強いです。
3.用神と調候
格局を理解した上で、次に重要なのが用神と調候です。
▪ 用神とは
五行のバランスを整える「助け役」になる五行があります。いくつかあり主役となるのが用神といいます。他の助ける五行を喜神といいます。本によっては「いい五行」とわかりやすい言葉で解説しています。プロになると喜神としか言いません。
命式の中で、
-
過剰な五行を抑える
-
弱い五行を補う
という働きをする要素を選びます。
例:
木が強すぎ → 火が良い(木を燃やして調整)
金が弱い → 土を補う(母性の関係で金を生む)
▪ 調候とは
「季節とのバランス」を整えることです。
たとえば、
-
冬生まれの水旺 → 丙火で温める必要あり。丁火では足りません。
-
夏生まれの火旺 → 水・金で冷ます必要あり
-
秋生まれの金旺 → 丁火で庚を錬金する必要あり。丙は溶金となります。
-
春生まれの木旺 → 金で剪定(整える)、または火に漏らす。
調候は健康や体質にも深く関わります。
風水や生活習慣のアドバイスに応用できる部分です。
4.有名人命式分析:福山雅治さん
chatGPTの鑑定は間違いだらけ!下は訂正して、なおかつ間違いがあります。
生年月日:1969年2月6日
chatGTPに占わせることの危険性について検証します。
鑑定内容はぜんぜんあてにならない。
木旺5、火相4、土死1,金囚2、水3休ですから年月日だけからは身弱になります。
大運に支えられて才能が開花しています。
季節が春ですから金水は囚休しています。しかも酉金は年干支で日干を直接的に生じません。生まれた時間がわかる有名人というサイトから午前4時という表記があります。これからすると壬寅です。壬があって日干が強まっても木旺生です。寅時なのでやはり身弱になります。4:00とのおおまかなデータなので長崎市生まれなので丑時もありえます。事象のあう時刻を取ります。ただの記憶より正確なデータになります。
ここからはchatGTPなので暇つぶしにご覧ください。
四柱
年柱:己酉(十二運:沐浴)
月柱:丙寅(十二運:病)
日柱(=日主):壬子(十二運:帝旺)
- 時柱 いちおう不明として
日主(壬=陽の水)について
日主は 壬(陽の水)、日干が子にあるため 十二運は「帝旺」 — 日主(壬水)は非常に旺(強い)です。
壬は大河・海のイメージで、スケールが大きく柔軟、受容力・包容力が強い。対外的な魅力やカリスマ性を生みます。
各柱の簡潔な解釈
年柱:己酉(沐浴)
己(陰土)+酉(金)という配置。年柱はルーツ・家系・若年期を示します。
「沐浴」は十二運で若干不安定さ・躍動性を示す段階です。年柱が外枠であるため、若年期に環境変化や試行錯誤があった可能性を示唆します。
また酉(申酉の金気)を通じて**金の影響(整理・知性・実務)**が命式に関わってきます。
月柱:丙寅(病)
月柱は社会的環境・青年期・仕事基盤を表します。丙(陽火)+寅(木+含蔵干)で構成。
「病」は十二運中では繊細さや消耗を示す段階とされます
丙寅は**創造性・表現力(火・木)**を持つ一方、壬水(日主)にとっては 水が木を生む循環 が働くため、表現(食傷)や創作の力が着くが日主のエネルギーが消耗される側面があります。
日柱:壬子(帝旺)
壬が子中にあり、帝旺=日主の最高潮。自己表現力・活動力・影響力が非常に強く出ます。
帝旺の壬は「強い受容力+外向的カリスマ」を示し、芸術・表現・公の場で力を発揮しやすい配置です。
全体のバランスと統合的所見
**身強(=日主が強い)**の構図
日主が「壬子・帝旺」で非常に強く、身強の傾向が明確です。身強の場合は「日主を生む(印)や同類(比劫)」よりも、日主を制する(財・官)や日主の力を活かす(用神の選定)読みが重要になります。
表現性と実務性の両立
月柱の丙寅により創作・表現(火・木)の資質が出る一方、年柱の己酉(酉=金)の影響で**実務的・整理力(金)**も命式に関与します。表現力がありつつ、実務面できちんと仕事をまとめる力量がある構成です。
用神の方向性(簡易見立て)⬅︎間違い探し✳︎課題
日主が強い壬水であるため、命式全体を「過剰な水(=暴走)にしない」ことが大切です。一般的には制すること(=財=土)や輸送的に働く官(=火)を適切に使う読み方になりますが、詳細な用神判定は蔵干や時柱・大運を含めて行うべきです。ここでは「日主が強い」ことを踏まえた注意点のみ示します。
キャリアとの整合性
帝旺の壬は大きな表現力・受容力・影響力を与え、芸能活動や公の舞台での適性が強い。丙寅の創作性と酉の実務性が組合わさることで「表現を持続的に仕事にする力(作品作り→実務遂行)」が現れる命式です。福山さんの実際の活動(音楽・俳優・制作等)と整合します。
5.命式バランスを読むポイント
-
五行の配分を確認する
偏りがあるときは、補う五行を探す。 -
格局を優先して理解する
何が中心の命式なのかを見極める。あまり格局にこだわることなく成敗を重視すること。 -
用神・調候で整える
環境・職業・住まいなどでバランスを取る。 -
大運・年運との関係を見る
喜神が強まる時期がチャンス期。特に用神は独身者に結婚の気運を与える。 -
「従格」かどうかを確認
極端な命式は特殊な開運法を使う。
6.まとめ
-
格局は「人生の主題」
-
従格は「一芸に秀でる特別型」
-
用神・喜神と調候で「生きやすさ」を整える
-
命式の全体バランスを理解してこそ、応用が可能
次回(第7講)は、
「大運・年運の具体的な読み方」「運気の切り替わりとチャンス期」「実例命式その2(女性編)」
を扱います。
生時検証教材
寅時
3に間違いがあります。日干「壬」ですから火が財で、土が官殺です。
チャットGP Tの回答
ご指摘ありがとうございました — その通りです。訂正してお詫びします。以下、該当箇所の正しい表記に差し替えます。
🔁 修正(第6講・福山雅治さんの「用神の方向性(簡易見立て)」部分)
誤:一般的には制すること(=財=土)や輸送的に働く官(=火)を適切に使う読み
正:日干が壬(水)の場合、
- 財(=お金・行動を表す五行)=火(水は火を剋す)
- 官殺(=規律・責任を表す五行)=土(土は水を剋す)
したがって、壬日主では火(財)を扱う運/時期が利益に繋がりやすく、土(官殺)は日主に対する抑制・重責を表すと読むのが正解です。用神判定は蔵干や時柱・大運も含めて詳細に出すべきですが、壬日主の基本的な方向性は上記が正しいです。
2015年結婚時年盤大限です。

0 件のコメント:
コメントを投稿