2025年11月18日火曜日

⬜︎ 四柱推命通信講座・第6講 「格局と従格の概念」「用神・調候の考え方」「命式全体のバランス」

 



🔸四柱推命通信講座 第6講

「格局と従格の概念」「用神・調候の考え方」「命式全体のバランス」

(実例つき)


1.格局(かっきょく)とは

四柱推命では、生まれた人の命式(八字)を分析する際に、
「どの星が中心となって人生を動かしているか」を示すのが格局です。

格局は「命の型」「その人の世界観の軸」です。
つまり――

何を中心に生きるか、何を得意とするかを示すもの。

主な格局には以下のようなものがあります。

格局名 主な性質 得意分野
正官格 /責任感・秩序・誠実 ・公務員、教師、管理職
偏官格 /勇気・突破力・行動力 ・経営者、軍人、警察官
正財格/ 誠実・現実的・堅実 ・経理、販売、管理職
偏財格/ 社交・柔軟・人気 ・営業、接客、芸能
食神格/ のびやか・温厚・芸術的 ・飲食、美容、教育
傷官格/ 才能・批判力・独自性 ・芸術、デザイン、評論
印綬格/ 学問・思索・精神性 ・研究者、教育者
偏印格/ 発想力・独創性 ・芸術、発明、占術

2.従格とは

命式全体のバランスが極端な場合、
「日主が強い・弱い」という判断を超えて、従格 と呼ばれるタイプになります。

従格の種類 条件 性格傾向
従財格 財が非常に多く日主が弱い  現実志向・経済に強い
従官殺格 官星が多く日主が弱い  規律的・真面目で社会重視
従児格 食神・傷官が多く日主が弱い  表現力豊か・芸能的
従印格 印星が多く日主が弱い  知的・内向的・研究肌
從旺格 日主が非常に強い  自我が強く、独立心旺盛

従格は「強きに従う」という意味で、
バランスが崩れているのではなく「極端に強い」状態です。
このような命式の人は、一芸に秀でる傾向が強いです。


3.用神と調候

格局を理解した上で、次に重要なのが用神調候です。

▪ 用神とは

五行のバランスを整える「助け役」になる五行があります。いくつかあり主役となるのが用神といいます。他の助ける五行を喜神といいます。本によっては「いい五行」とわかりやすい言葉で解説しています。プロになると喜神としか言いません。


命式の中で、

  • 過剰な五行を抑える

  • 弱い五行を補う
    という働きをする要素を選びます。

例:
木が強すぎ → 火が良い(木を燃やして調整)
金が弱い → 土を補う(母性の関係で金を生む)

▪ 調候とは

「季節とのバランス」を整えることです。
たとえば、

  • 冬生まれの水旺 → 丙火で温める必要あり。丁火では足りません。

  • 夏生まれの火旺 → 水・金で冷ます必要あり

  • 秋生まれの金旺 → 丁火で庚を錬金する必要あり。丙は溶金となります。

  • 春生まれの木旺 → 金で剪定(整える)、または火に漏らす。

調候は健康や体質にも深く関わります。
風水や生活習慣のアドバイスに応用できる部分です。


4.有名人命式分析:福山雅治さん

chatGPTの鑑定は間違いだらけ!下は訂正して、なおかつ間違いがあります。

本講座の課題は間違い探しです

生年月日:1969年2月6日 

 chatGTPに占わせることの危険性について検証します。
鑑定内容はぜんぜんあてにならない。

木旺5、火相4、土死1,金囚2、水3休ですから年月日だけからは身弱になります。
大運に支えられて才能が開花しています。

季節が春ですから金水は囚休しています。しかも酉金は年干支で日干を直接的に生じません。生まれた時間がわかる有名人というサイトから午前4時という表記があります。これからすると壬寅です。壬があって日干が強まっても木旺生です。寅時なのでやはり身弱になります。4:00とのおおまかなデータなので長崎市生まれなので丑時もありえます。事象のあう時刻を取ります。ただの記憶より正確なデータになります。

ここからはchatGTPなので暇つぶしにご覧ください。

四柱

  • 年柱:己酉(十二運:沐浴)

  • 月柱:丙寅(十二運:病)

  • 日柱(=日主):壬子(十二運:帝旺) 

  • 時柱 いちおう不明として

日主(壬=陽の水)について

  • 日主は 壬(陽の水)、日干が子にあるため 十二運は「帝旺」 — 日主(壬水)は非常に旺(強い)です。

  • 壬は大河・海のイメージで、スケールが大きく柔軟、受容力・包容力が強い。対外的な魅力やカリスマ性を生みます。


各柱の簡潔な解釈

年柱:己酉(沐浴)

  • 己(陰土)+酉(金)という配置。年柱はルーツ・家系・若年期を示します。

  • 「沐浴」は十二運で若干不安定さ・躍動性を示す段階です。年柱が外枠であるため、若年期に環境変化や試行錯誤があった可能性を示唆します。

  • また酉(申酉の金気)を通じて**金の影響(整理・知性・実務)**が命式に関わってきます。

月柱:丙寅(病)

  • 月柱は社会的環境・青年期・仕事基盤を表します。丙(陽火)+寅(木+含蔵干)で構成。

  • 「病」は十二運中では繊細さや消耗を示す段階とされます

  • 丙寅は**創造性・表現力(火・木)**を持つ一方、壬水(日主)にとっては 水が木を生む循環 が働くため、表現(食傷)や創作の力が着くが日主のエネルギーが消耗される側面があります。

日柱:壬子(帝旺)

  • 壬が子中にあり、帝旺=日主の最高潮。自己表現力・活動力・影響力が非常に強く出ます。

  • 帝旺の壬は「強い受容力+外向的カリスマ」を示し、芸術・表現・公の場で力を発揮しやすい配置です。


全体のバランスと統合的所見

  1. **身強(=日主が強い)**の構図

    • 日主が「壬子・帝旺」で非常に強く、身強の傾向が明確です。身強の場合は「日主を生む(印)や同類(比劫)」よりも、日主を制する(財・官)や日主の力を活かす(用神の選定)読みが重要になります。

  2. 表現性と実務性の両立

    • 月柱の丙寅により創作・表現(火・木)の資質が出る一方、年柱の己酉(酉=金)の影響で**実務的・整理力(金)**も命式に関与します。表現力がありつつ、実務面できちんと仕事をまとめる力量がある構成です。

  3. 用神の方向性(簡易見立て)⬅︎間違い探し✳︎課題

    • 日主が強い壬水であるため、命式全体を「過剰な水(=暴走)にしない」ことが大切です。一般的には制すること(=財=土)や輸送的に働く官(=火)を適切に使う読み方になりますが、詳細な用神判定は蔵干や時柱・大運を含めて行うべきです。ここでは「日主が強い」ことを踏まえた注意点のみ示します。

  4. キャリアとの整合性

    • 帝旺の壬は大きな表現力・受容力・影響力を与え、芸能活動や公の舞台での適性が強い。丙寅の創作性と酉の実務性が組合わさることで「表現を持続的に仕事にする力(作品作り→実務遂行)」が現れる命式です。福山さんの実際の活動(音楽・俳優・制作等)と整合します。



5.命式バランスを読むポイント

  1. 五行の配分を確認する
     偏りがあるときは、補う五行を探す。

  2. 格局を優先して理解する
     何が中心の命式なのかを見極める。あまり格局にこだわることなく成敗を重視すること。

  3. 用神・調候で整える
     環境・職業・住まいなどでバランスを取る。

  4. 大運・年運との関係を見る
     喜神が強まる時期がチャンス期。特に用神は独身者に結婚の気運を与える。

  5. 「従格」かどうかを確認
     極端な命式は特殊な開運法を使う。


6.まとめ

  • 格局は「人生の主題」

  • 従格は「一芸に秀でる特別型」

  • 用神・喜神と調候で「生きやすさ」を整える

  • 命式の全体バランスを理解してこそ、応用が可能


次回(第7講)は、
「大運・年運の具体的な読み方」「運気の切り替わりとチャンス期」「実例命式その2(女性編)」
を扱います。


生時検証教材

寅時



紫微斗数では?




寅時でウィキペディアなどでの情報と不一致があるときは前の丑時、あとの卯時の命盤をだして比較して検証します。主星だけで判断してはいけません。どの宮に入るか?四化は?大限の流れは整合性があるかどうか?

オンライン受講生のみ有料指導します。


間違い探し回答

私の指摘

3に間違いがあります。日干「壬」ですから火が財で、土が官殺です


チャットGP Tの回答


ご指摘ありがとうございました — その通りです。訂正してお詫びします。以下、該当箇所の正しい表記に差し替えます。

🔁 修正(第6講・福山雅治さんの「用神の方向性(簡易見立て)」部分)

誤:一般的には制すること(=財=土)や輸送的に働く官(=火)を適切に使う読み

正:日干が壬(水)の場合、


  • 財(=お金・行動を表す五行)=火(水は火を剋す)
  • 官殺(=規律・責任を表す五行)=土(土は水を剋す)



したがって、壬日主では火(財)を扱う運/時期が利益に繋がりやすく、土(官殺)は日主に対する抑制・重責を表すと読むのが正解です。用神判定は蔵干や時柱・大運も含めて詳細に出すべきですが、壬日主の基本的な方向性は上記が正しいです。



生時検証 寅時ですね。生時のわかる有名人というサイトでのデータは間違っています。

2015年結婚時年盤大限です。



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