🌸四柱推命通信講座 第8講
用神・喜神の見つけ方と実践法(理論+実例)
【第8講の目的】
第8講では、これまで学んだ陰陽五行の知識をもとに、
命式の中から「どの五行を補えば運が整うのか」を判断する手順を学びます。
これが四柱推命の中核である 「用神」 の理論です。
① 用神とは何か?
命式のバランスを整える中心的な五行を「用神」と呼びます。
五行は、木・火・土・金・水 の五つの気から成り、
人によってどれが多く、どれが不足しているかが異なります。
命式の五行が偏ると、性格・体調・運勢に歪みが出ます。
その偏りを和らげ、全体を調和させるのが「用神」です。
💡 用神とは
「命式の五行バランスを整える働きを持つ気」
=命の“宝刀”のような存在
② 喜神と忌神
| 種類 | 意味 | 働き |
|---|---|---|
| 用神 | 命式のバランスを取る最重要五行 | 中心軸 |
| 喜神 | 用神を助ける、または似た働きを持つ五行 | 補助的に吉 |
| 忌神 | 用神を妨げる、または過剰にする五行 | 凶作用となる |
例:
「用神=金」なら、「土」は金を生じて助けるので喜神。
「火」は金を溶かすので忌神。
③ 用神判定の基本手順(5ステップ)
| ステップ | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 1 | 日主の強弱を判断する | /自分(水・木など)が強いか弱いか |
| 2 | 季節(調候)を考える | /暖かいか冷たいかで必要な五行が変化 |
| 3 | 五行の数量を数える | /各元素の過不足を見る |
| 4 | 生剋関係を分析する | /どの五行が助け、どれが邪魔か |
| 5 | 全体の均衡をとる | /用神・喜神・忌神を確定する |
④ 前講モデルの「ある女優」の命式で復習
(再掲)
-
日主:壬水(弱)
-
季節:卯月(木旺)
-
五行:木5火4土1金2水3
→ 春は木が一番強い。これを旺という。出版の「旺文社」の旺
→ 金があれば日干壬水を生じ、命式バランスが整う。
ゆえに:用神=庚金 喜神=金・水 忌神=木・火・土
このように、「日主を助けるか、抑えるか」のバランスで判断します。※五行の扶抑
⑤ 用神をどう活かすか(応用実践)
用神は理論だけでなく、生活の中に取り入れてこそ運が開けます。
日常に五行を取り入れることで、自然に運勢を調整できます。
| 五行 | 象意 | 用神としての活用例 |
|---|---|---|
| 木 | 成長・学び・若さ/ | 観葉植物・長い物・木製家具・緑色 |
| 火 | 情熱・名誉・表現 | /赤系の服・照明・陽光のある部屋 |
| 土 | 安定・蓄積・忍耐 | /陶器・土間・畑・黄色 |
| 金 | 整理・理性・清潔 | /金属小物・白・シルバー・丸い物 |
| 水 | 思考・柔軟・流れ | /水辺・黒色・旅行・曲線模様 |
⑥ 用神の時期に起きること
命式に用神の五行が巡る時期(大運・年運)は、
-
チャンスが増える
-
体調が安定する
-
人間関係が円滑
-
良縁や出世が起きやすい
努力が報われる
逆に忌神の時期は、
-
気力低下・体調変化
-
過労・迷い・誤解
-
チャンスが空回り
しやすくなります。 実力の足りないところが明確化する。※実力養成チャンスに活用して吉化
👉 四柱推命では「大運(10年ごと)」を観て、
人生の流れの山と谷を予測します。
⑦ ミニ演習
課題:あなたの命式から用神を見つけてみましょう。
① 日主の五行(自分の干)を確認。
② 季節(生まれ月の十二支)で強弱を考える。
③ 自分を助ける五行を探す。
④ それが「用神」、似た性質が「喜神」。
⑤ 反対に過剰にする五行が「忌神」。
扶抑作用を考える。
⑧ まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用神 | 命式の中心バランスを取る最重要要素 |
| 喜神 | 用神を助ける五行 |
| 忌神 | 命式を乱す五行 |
| 調候 | 季節に応じて気温・湿度を整える補助要素 |
| 実践法 | (化解)色・方位・食・行動・人間関係で取り入れる |
🪶講師コメント
用神を理解すると、運勢の流れが「なぜそうなるのか」理屈でわかるようになります。
「占い=当てる」から「整える」へ。
これが真の四柱推命の世界です。
次の第9講では、
🔹「大運と年運の重ね合わせ」
🔹「チャンス期と注意期の見つけ方」
を、具体的に学んでいきましょう。
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