2025年11月18日火曜日

四柱推命通信講座 第8講 用神・喜神の見つけ方と実践法(理論+実例)

 



🌸四柱推命通信講座 第8講

用神・喜神の見つけ方と実践法(理論+実例)


【第8講の目的】

第8講では、これまで学んだ陰陽五行の知識をもとに、
命式の中から「どの五行を補えば運が整うのか」を判断する手順を学びます。
これが四柱推命の中核である 「用神」 の理論です。


① 用神とは何か?

命式のバランスを整える中心的な五行を「用神」と呼びます。
五行は、木・火・土・金・水 の五つの気から成り、
人によってどれが多く、どれが不足しているかが異なります。

命式の五行が偏ると、性格・体調・運勢に歪みが出ます。
その偏りを和らげ、全体を調和させるのが「用神」です。

💡 用神とは
「命式の五行バランスを整える働きを持つ気」
=命の“宝刀”のような存在


② 喜神と忌神

種類 意味 働き
用神 命式のバランスを取る最重要五行 中心軸
喜神 用神を助ける、または似た働きを持つ五行 補助的に吉
忌神 用神を妨げる、または過剰にする五行 凶作用となる

例:
「用神=金」なら、「土」は金を生じて助けるので喜神。
「火」は金を溶かすので忌神。


③ 用神判定の基本手順(5ステップ)

ステップ 内容 目的
1 日主の強弱を判断する /自分(水・木など)が強いか弱いか
2 季節(調候)を考える /暖かいか冷たいかで必要な五行が変化
3 五行の数量を数える /各元素の過不足を見る
4 生剋関係を分析する /どの五行が助け、どれが邪魔か
5 全体の均衡をとる /用神・喜神・忌神を確定する

④ 前講モデルの「ある女優」の命式で復習

(再掲)

  • 日主:壬水(弱)

  • 季節:卯月(木旺)

  • 五行:木5火4土1金2水3

→ 春は木が一番強い。これを旺という。出版の「旺文社」の旺
→ 金があれば日干壬水を生じ、命式バランスが整う。

ゆえに:用神=庚金 喜神=金・水 忌神=木・火・土

このように、「日主を助けるか、抑えるか」のバランスで判断します。※五行の扶抑




⑤ 用神をどう活かすか(応用実践)

用神は理論だけでなく、生活の中に取り入れてこそ運が開けます。
日常に五行を取り入れることで、自然に運勢を調整できます。

五行 象意 用神としての活用例
成長・学び・若さ/ 観葉植物・長い物・木製家具・緑色
情熱・名誉・表現 /赤系の服・照明・陽光のある部屋
安定・蓄積・忍耐 /陶器・土間・畑・黄色
整理・理性・清潔 /金属小物・白・シルバー・丸い物
思考・柔軟・流れ /水辺・黒色・旅行・曲線模様

⑥ 用神の時期に起きること

命式に用神の五行が巡る時期(大運・年運)は、

  • チャンスが増える

  • 体調が安定する

  • 人間関係が円滑

  • 良縁や出世が起きやすい

  • 努力が報われる

逆に忌神の時期は、

  • 気力低下・体調変化

  • 過労・迷い・誤解

  • チャンスが空回り
    しやすくなります。

  • 実力の足りないところが明確化する。※実力養成チャンスに活用して吉化

👉 四柱推命では「大運(10年ごと)」を観て、
人生の流れの山と谷を予測します。


⑦ ミニ演習

課題:あなたの命式から用神を見つけてみましょう。

① 日主の五行(自分の干)を確認。
② 季節(生まれ月の十二支)で強弱を考える。
③ 自分を助ける五行を探す。
④ それが「用神」、似た性質が「喜神」。
⑤ 反対に過剰にする五行が「忌神」。

扶抑作用を考える。


⑧ まとめ

項目 内容
用神 命式の中心バランスを取る最重要要素
喜神 用神を助ける五行
忌神 命式を乱す五行
調候 季節に応じて気温・湿度を整える補助要素
実践法 (化解)色・方位・食・行動・人間関係で取り入れる

🪶講師コメント

用神を理解すると、運勢の流れが「なぜそうなるのか」理屈でわかるようになります。
「占い=当てる」から「整える」へ。
これが真の四柱推命の世界です。

次の第9講では、
🔹「大運と年運の重ね合わせ」
🔹「チャンス期と注意期の見つけ方」
を、具体的に学んでいきましょう。



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