2025年11月18日火曜日

四柱推命通信講座 第9講 「通変星による人間関係の読み方」

 


以下は、四柱推命通信講座 第9講 のテキストです。
今回は、「通変星の人間関係的意味とバランスの見方」について学びます。
四柱推命の応用段階に入り、性格分析・対人関係・相性判断の基礎となる部分です。


🌸 四柱推命通信講座 第9講

「通変星による人間関係の読み方」


1. 通変星とは何か(復習)

通変星とは、日主(自分の干)から見た十干の関係性を表すもので、
性格や人間関係の傾向、社会とのかかわり方を示します。

前講ではそれぞれの意味を学びましたが、ここでは「人間関係上の表れ」を中心に見ていきます。

通変星 五行関係 性格傾向・人間関係
比肩(ひけん) 同じ五行 自立心・対抗意識・同僚関係
劫財(ごうざい) 同じ五行(陰陽反転) 友情・助け合い・競争・兄弟関係
食神(しょくじん) 自分が生む五行(陰) 優しさ・創造・マイペース・子供
傷官(しょうかん) 自分が生む五行(陽) 批判力・芸術的・繊細・反発
偏財(へんざい) 自分を生む五行を剋す 社交・人気・異性関係・サービス精神
正財(せいざい) 同上(陰) 誠実・堅実・夫婦愛・責任感・部下
偏官(へんかん) 自分を剋する五行(陽) 行動・野心・リーダーシップ・副業
正官(せいかん) 自分を剋する五行(陰) 責任・秩序・社会的信用・勤め
偏印(へんいん) 自分を生む五行(陽) 感受性・直感・一芸・変化好き
印綬(いんじゅ) 自分を生む五行(陰) 学問・知恵・母性・教育的立場

2. 通変星でみる人間関係の相性

通変星は、「人と人の間にどんな関係性が生まれるか」を読む手がかりになります。
たとえば:

あなたの星、 相手の星 /関係性の傾向
あなたが比肩、相手も比肩 / ライバル関係・友人関係(協力と競争)
あなたが食神、相手が偏財 / あなたは創造し、相手は社会で広げる良い循環
あなたが正官、相手が印綬 / 信頼・教育・尊敬の関係
あなたが偏官、相手が傷官 / 意見がぶつかりやすい・誤解も生じやすい

このように、通変星の関係で相性を分析できます。
相性鑑定では、日主同士の五行バランスとともに、この星の関係を重ねて見ます。


3. 星の偏りと性格のバランス

命式には多くの通変星が出ますが、
どの星が多いかによって、その人の行動傾向が分かります。

星の偏り 人間関係の傾向
比肩・劫財が多い /競争的・自立・協調苦手
食神・傷官が多い /感受性・表現力豊か・神経的
偏財・正財が多い /社交的・人気者・現実的
偏官・正官が多い /責任感・社会的立場を意識
偏印・印綬が多い /知識・学問・理論的思考・内向的

バランスが取れていれば人間関係が円満ですが、偏ると誤解や孤立も生じます。
たとえば「比肩・劫財が多く偏印・印綬が少ない」と、
協調性に欠け、自分の考えに固執しやすい傾向があります。


4. 実例:コミュニケーション型と自己完結型

タイプ 主な星 特徴
コミュニケーション型 偏財・正財・食神 /明るく人気者。営業・接客に強い。人脈で成功。
自己完結型 印綬・偏印・比肩 /一人で研究・技術・芸術に集中。職人気質。
リーダー型 正官・偏官・劫財 /組織統率・政治・教育・管理職に適す。
芸術表現型 傷官・食神・印 /表現力豊か。繊細で感受性が鋭い。

5. 学習のポイント

  • 通変星は日主との関係で定義されることを忘れずに。

  • 星は良い悪いではなく、使い方が大事。

  • 命式に偏りがあれば、足りない性質を補い扶抑を意識する。

  • 相性判断では、「相手の命式のどの星をあなたが刺激するか」を見る。


🌟 まとめ

  • 通変星は「性格」だけでなく「人間関係のつながり方」を示す。

  • 星の偏りは、人生のテーマや人間関係の癖を教えてくれる。

  • 相性判断は通変星の関係性(生・剋・同※比和)で理解できる。


📘 次回予告(第10講)

第10講では、
「大運・流年の読み方と人生の転機」
を学びます。
命式が「性格」を表すのに対し、大運・流年は「時の流れ」を示します。
人生の波と星の変化をどう読むかを解説します。



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