以下は、四柱推命通信講座 第9講 のテキストです。
今回は、「通変星の人間関係的意味とバランスの見方」について学びます。
四柱推命の応用段階に入り、性格分析・対人関係・相性判断の基礎となる部分です。
🌸 四柱推命通信講座 第9講
「通変星による人間関係の読み方」
1. 通変星とは何か(復習)
通変星とは、日主(自分の干)から見た十干の関係性を表すもので、
性格や人間関係の傾向、社会とのかかわり方を示します。
前講ではそれぞれの意味を学びましたが、ここでは「人間関係上の表れ」を中心に見ていきます。
| 通変星 | 五行関係 | 性格傾向・人間関係 |
|---|---|---|
| 比肩(ひけん) | 同じ五行 | 自立心・対抗意識・同僚関係 |
| 劫財(ごうざい) | 同じ五行(陰陽反転) | 友情・助け合い・競争・兄弟関係 |
| 食神(しょくじん) | 自分が生む五行(陰) | 優しさ・創造・マイペース・子供 |
| 傷官(しょうかん) | 自分が生む五行(陽) | 批判力・芸術的・繊細・反発 |
| 偏財(へんざい) | 自分を生む五行を剋す | 社交・人気・異性関係・サービス精神 |
| 正財(せいざい) | 同上(陰) | 誠実・堅実・夫婦愛・責任感・部下 |
| 偏官(へんかん) | 自分を剋する五行(陽) | 行動・野心・リーダーシップ・副業 |
| 正官(せいかん) | 自分を剋する五行(陰) | 責任・秩序・社会的信用・勤め |
| 偏印(へんいん) | 自分を生む五行(陽) | 感受性・直感・一芸・変化好き |
| 印綬(いんじゅ) | 自分を生む五行(陰) | 学問・知恵・母性・教育的立場 |
2. 通変星でみる人間関係の相性
通変星は、「人と人の間にどんな関係性が生まれるか」を読む手がかりになります。
たとえば:
| あなたの星、 | 相手の星 | /関係性の傾向 |
|---|---|---|
| あなたが比肩、相手も比肩 | / ライバル関係・友人関係(協力と競争) | |
| あなたが食神、相手が偏財 | / あなたは創造し、相手は社会で広げる良い循環 | |
| あなたが正官、相手が印綬 | / 信頼・教育・尊敬の関係 | |
| あなたが偏官、相手が傷官 | / 意見がぶつかりやすい・誤解も生じやすい |
このように、通変星の関係で相性を分析できます。
相性鑑定では、日主同士の五行バランスとともに、この星の関係を重ねて見ます。
3. 星の偏りと性格のバランス
命式には多くの通変星が出ますが、
どの星が多いかによって、その人の行動傾向が分かります。
| 星の偏り | 人間関係の傾向 |
|---|---|
| 比肩・劫財が多い | /競争的・自立・協調苦手 |
| 食神・傷官が多い | /感受性・表現力豊か・神経的 |
| 偏財・正財が多い | /社交的・人気者・現実的 |
| 偏官・正官が多い | /責任感・社会的立場を意識 |
| 偏印・印綬が多い | /知識・学問・理論的思考・内向的 |
バランスが取れていれば人間関係が円満ですが、偏ると誤解や孤立も生じます。
たとえば「比肩・劫財が多く偏印・印綬が少ない」と、
協調性に欠け、自分の考えに固執しやすい傾向があります。
4. 実例:コミュニケーション型と自己完結型
| タイプ | 主な星 | 特徴 |
|---|---|---|
| コミュニケーション型 | 偏財・正財・食神 | /明るく人気者。営業・接客に強い。人脈で成功。 |
| 自己完結型 | 印綬・偏印・比肩 | /一人で研究・技術・芸術に集中。職人気質。 |
| リーダー型 | 正官・偏官・劫財 | /組織統率・政治・教育・管理職に適す。 |
| 芸術表現型 | 傷官・食神・印 | /表現力豊か。繊細で感受性が鋭い。 |
5. 学習のポイント
-
通変星は日主との関係で定義されることを忘れずに。
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星は良い悪いではなく、使い方が大事。
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命式に偏りがあれば、足りない性質を補い扶抑を意識する。
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相性判断では、「相手の命式のどの星をあなたが刺激するか」を見る。
🌟 まとめ
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通変星は「性格」だけでなく「人間関係のつながり方」を示す。
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星の偏りは、人生のテーマや人間関係の癖を教えてくれる。
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相性判断は通変星の関係性(生・剋・同※比和)で理解できる。
📘 次回予告(第10講)
第10講では、
「大運・流年の読み方と人生の転機」
を学びます。
命式が「性格」を表すのに対し、大運・流年は「時の流れ」を示します。
人生の波と星の変化をどう読むかを解説します。
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