「命式の読み取りの基本」
🔸四柱推命通信講座 第4講
「日干を中心に命式を読む」「通変星の意味」「五行の強弱を見る」
1.命式は「日干」から読む
四柱推命の基本は、「日干=自分自身」を中心に命式全体を眺めることです。
日干とは、生まれた日の天干のこと。
十干のうち、日干が「自分」という基準点になります。※本によっては「我」、同じです。
たとえば、
1985年4月25日生まれ → 日干=乙(きのと)
であれば、乙木が「自分」。
その乙木から見て他の干支がどういう関係にあるか、という視点で性格や運命を読みます。
※初心者用に五行の区別で「木」をつけています。たんに「乙」でよい。
2.日干を「五行の木」にたとえて考える
自分を木にたとえましょう。
-
日干が木なら、自分は「木そのもの」
-
火は自分を成長させる太陽
-
土は自分の根を張る大地
-
金は自分を切る斧 ※管理コントロール(制御)
-
水は自分を育てる水分
このように五行の関係は、単なる記号ではなく「自然の相関」で理解します。
木が強すぎたり、弱すぎてもよくありません。中庸がだいじです。
こうした力量のバランスを読み取るのが命式分析の第一歩です。
3.通変星とは何か
命式に出てくる「比肩」「劫財」「食神」「傷官」「偏財」「正財」「偏官」「正官」「偏印」「印綬」など、
これらを総称して「通変星」といいます。
通変星は「日干」と他の干の関係で決まります。
五行の相生・相剋の法則に基づき、日干から見て他の干がどのような立場にあるかを表現したものです。
以下に基本的な意味を示します。
| 星名 | 意味 | 性格傾向 |
|---|---|---|
| 比肩 | 自分と同質 | /自立心、競争心、孤高 |
| 劫財 | 同質だが争う | /仲間意識、奪い合い、強引さ |
| 食神 | 自分が生む | /明るさ、社交性、衣食に恵まれる |
| 傷官 | 自分が生む | /才能、批判力、感受性豊か |
| 偏財 | 自分が剋する | /行動力、人脈、異性運 |
| 正財 | 自分が剋する | /誠実、堅実、家庭的 |
| 偏官 | 自分を剋する | /挑戦、権力、外圧、緊張感 |
| 正官 | 自分を剋する | /責任感、規律、社会性 |
| 偏印 | 自分を生む | /独創性、霊感、変化を好む |
| 印綬 | 自分を生む | /学問、保護、優しさ |
命式の中でどの星が強いかを見ることで、その人の性格傾向がわかります。
茶色は日干と陰陽が同じになります。同じ陰陽に偏ると覚えてください。
4.五行の強弱を観る
五行のバランスは命式全体の健康を示します。
以下の観点で判断します。
-
五行の過不足
-
木・火・土・金・水のうち、偏っていないかを見る。
-
例:火が多すぎれば感情的、水が多すぎれば迷いやすい。
-
-
日干の強弱
-
自分(日干)を支える五行が多いと「日主が強い」。※比肩・劫罪/印綬・偏印
-
自分を剋する(が剋する)五行が多いと「日主が弱い」※正官・偏官/偏財・偏財
-
格局を確認
-
五行の配置バランスで「正格」「従格」などを判断する。
-
格局は応用編で学びます。
-
5.バランスを見る視点
命式は「強すぎても弱すぎてもダメ」。
中庸が理想です。
たとえば、
-
日干が火で、木が多い → 火を強めすぎるため「燃えすぎ」
-
日干が火で、水が多い → 火を消されて「やる気が出にくい」
このように、五行の流れを自然界の循環として理解すると、命式全体のバランスが見えてきます。
※木が多すぎてかえって火が消える。水が火にかかり火が暴れるなどは応用編になります。火力が弱いと燃えない。湿気があればなおですね。溶岩は水で猛火でますね。このように自然界と同様な五行の働きが生命エネルギーにある。
6.まとめ
-
命式は「日干=自分」を中心に読む。
-
通変星は日干と他の干の関係で決まる。
-
五行のバランスを見て、強弱・過不足を判断する。
-
自然の循環(木火土金水)をイメージしながら読むと理解が深まる。※人間の生活に役にたつ時の様子が分かりやすい。
次回(第5講)は、
「十二運と通変星の組み合わせ」「日柱と月柱の関係」「運の流れ(大運・年運)の導入」
を学びます。
ご希望があれば、通信講座として「課題(ワーク)」もつけて復習できます。

0 件のコメント:
コメントを投稿