⇨卦の中で特定の用神が複数現れる現象を指します。これは占断において重要な意味を持ち、吉凶や事象の強弱、競合などを判断する材料になります。Google検索マーク↙️タップすると、占いタウンが出てきます。私に鑑定依頼はここからもできます。
以下に詳しく解説します。⸻
■ 用神とは?
断易における「用神」とは、占う対象(人・物・事)に対応する卦の中の特定の爻(こう)であり、占的に最も関係の深い五行の象意を持つものです。
たとえば:
- 恋愛なら「官鬼」が用神になることが多い。✳︎女性の場合。「男性は、妻財」
- 金銭なら「妻財」が用神になる
- 健康なら「父母」や「官鬼」が関係する。✳︎病気は官鬼
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■ 多現とは?
「多現」とは、用神に該当する五行が卦の中に複数存在する状態です。たとえば、妻財を用神とした場合、卦の中に妻財の五行が2つ以上あると「妻財の多現」となります。⸻
■ 多現の意味と占断への影響
1. 競合・分散の象
用神が複数あると、それぞれが力を分け合うため、力が分散されると見ます。たとえば、恋愛占で官鬼が多現すると、複数の異性が関与している可能性がある(=三角関係やライバルの存在)。
2. 事象の複雑化
用神が多現すると、事象が単純ではなくなる傾向があります。たとえば、財が多現すると、収入源が複数ある、または金銭問題が複雑である可能性。
3. 強化と弱化の判断
多現していても、用神が旺相(季節や日辰により強い状態)であれば吉象と見ます。逆に、休囚(弱い状態)であれば、数が多くても力が弱く、凶象となることも。
4. 主爻の選定
多現の場合、どの爻を「主爻(しゅこう)」として見るかが重要です。通常は:
- 動爻があれば動爻を優先
- 本卦にあるものを優先
- 日辰や月建との関係で強いものを選ぶ
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■ 実例(簡略)
たとえば、財を用神とした卦に「財」が3つ現れていた場合:
- 競合している → 収入源が複数あるが安定しない
- 一つが旺相、他が休囚 → 旺相の財が主となり、他は補助的
- すべてが旺相 → 財運が強いが、使い方や管理に注意が必要
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